【2024年8月29日】京セラドキュメントソリューションズは、インクジェット捺染プリンタ「FOREARTH(フォレアス)」生地をプリントし、ファッションブランドへ提供した。
「FOREARTH」は、プリント時に水をほとんど使用せず、大型の前後処理機やスチーマーなどの設備機器も不要。このため、エネルギー消費量とCO2排出量を大幅できるという
今回、同プリンタ出力の生地を採用したのは、ファッションブランド「TELMA(テルマ)」。同ブランドのデザイナー中島輝道(てるまさ)氏が、JFWの「Rakuten Fashion Week TOKYO」のランウェイショー「2025 春夏コレクション」(9月2日)でこれを発表する。
中島氏は、ファッション業界でグローバルな活躍を期待される新しい才能を育成・支援することを目的に選出される「JFW NEXT BRAND AWARD 2025」のグランプリを受賞している。
9月2日のショーで発表された後は、渋谷ヒカリエの8/CUBEで行われる「JFW NEXT BRAND AWARD 2025 EXIHIBITION by TELMA」で展示される。
また、そこではショーで使用された生地をプリントした「FOREARTH」に関する展示も行う。
中島氏は日本のモノづくりにこだわると共に、再生繊維を用いたキュプラや、撚糸(ねんし)から手掛けた再生ポリエステルなど環境に配慮した素材を使用し、積極的に環境問題に取り組んでいる。
今回、捺染時の水質汚染や、在庫過多による大量廃棄問題などの解決を期待できるインクジェットプリンタ「FOREARTH」の開発コンセプトに共感し、コラボレーションが実現した。
中島輝道氏
地球の未来を考える意識が高まる中でモノを作る側の責任として環境に配慮したデザインや技術、そして永く愛用していただける為にモノの背景にある物語を大切にしながら制作活動に向き合ってきました。
FOREARTHの素晴らしさは言うまでもなく、水の使用量を従来比で99%削減を実現した点です。通常の捺染やインクジェットプリントでは、大量の水を使用することが課題でしたが、FOREARTHの技術は非常に革新的です。
そして、サステナブルであるだけではなく圧倒的に風合いが素晴らしいのが魅力です。従来のインクジェットではどうしても硬さやベタつきがあり、着心地が良いものになかなか出会うことができませんでしたが、FOREARTHのしなやかさには驚きました。
また、今までは交織素材へのインクジェットは難しく諦めていましたが、組成が違う交織生地にもプリントができる点は驚きました。そして、コンセプトはもちろん、人が着ることまで設計された技術に大変共感しました。人ありきでこそ、私が考えるサステナビリティです。京セラドキュメントソリューションズとのコラボレーションが、TELMAの制作活動を一歩進めてくれたと感じています。改めまして、この素晴らしい出会いに、大変感謝しております。
Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 S/S
会期 :9月2日(月)~ 9月7日(土)
会場 :渋谷ヒカリエ、表参道ヒルズ、その他 各会場
対象シーズン :2025 春夏コレクション
https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/the39th/
インクジェット捺染プリンタ 「FOREARTH」
https://www.kyoceradocumentsolutions.com/ja/our-business/industrial/textile
Copyright © 2024 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.