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タキロンシーアイ ポリエチレンのモノマテリアル包装ジッパー「MML-13E」を発売 独自技術でリサイクルと美観性を両立

【2023年11月27日】合成樹脂製品の製造・加工・販売を行うタキロンシーアイはこのほど、ポリエチレン単一素材からつくるモノマテリアル包装用ジッパー「MML-13E」を発売した。

プラスチックパウチは、遮光性や気密性、強度などの性能を持たせるため、通常は複数の素材でつくられているが、分離が困難でリサイクルに向かないといった課題があった。
モノマテリアル(単一素材)でつくられたプラスチックパウチは容易にリサイクル・分別を可能とすることから、資源循環型社会の実現に向けて、同社はモノマテリアル包装用ジッパー「MML-13E」を開発した。

従来の複数素材によるプラスチックパウチのベース基材は耐熱性が高く、製袋時に波打ち・シワのような外観課題が少ないのが特徴。
一方で、モノマテリアル包装として使われるポリエチレン素材は熱により収縮しやすい特性から、ジッパーテープを取り付ける温度が高温であると波打ち・シワができてしまい、美観性が難題とされてきた。

「MML-13E」は、独自の樹脂配合技術と異形押出成形技術により、一般的なポリエチレン素材ジッパーよりも収縮しにくい特性がある。また、従来品に比べ製袋時の熱量を大幅に下げてジッパーテープを取りけられることから、従来品の課題であった波打ち・シワが解消。
これらにより、モノマテリアル固有のリサイクル容易性と美観性の両立を実現した。

今後、同社は、マテリアリティーの1つとして「環境配慮型製品の拡大」を掲げており、今回の「MML-13E」のような製品開発をはじめ、3R+Renewableの観点での製品や仕組みの開発を推し進め、さらなる環境配慮型製品の創出と拡大に向け取り組んでいくとしている。

 

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