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京セラ 捺染印刷向けインクジェットヘッドを開発 11月から量産を開始

【2015年11月30日】京セラは11月30日、捺染印刷向けのインクジェットプリントヘッド(IJヘッド)の高耐久性製品「KJ4B-0300-G06DS」を開発し、今月から量産対応を開始したことを発表した。

新製品はロバスト(堅牢)設計により、高耐久性プリントヘッドを実現したことが特長。
デジタル印刷は版が不要で少量印刷に対応でき、廃液などが出ないことから環境負荷が低いといった長所がある。一方で捺染印刷では過酷な作業環境であることが多く、インクミストやメディアダストなどにより印刷エラーが発生しやすいという短所もあった。
同製品では高剛性金属ノズル板や耐衝撃性強化側面ガードを採用し、かつてない耐久性を付与し、これらを解消している。

300dpi Printhead

高剛性金属ノズル板は一般的な捺染印刷で、布メディアがノズル板に衝突した時にかかる衝撃力の約5倍に相当する、200Nの衝撃試験にクリア。耐衝撃性強化側面ガードは同じ衝撃力の約10倍に相当する耐衝撃性能を実現した。
温度耐久でも、-20~80℃の幅広い温度下での高耐久性が立証されている。

WS000001

また、1本のヘッドで2色同時印刷が可能なため、印刷機器を小型化できるという特性を持つ。ヘッドの有効印刷幅は世界最大の112mmで、機器設計やメンテナンスが容易なことも特長だ。
ヘッドイサイズは200W×45D×68.5Hmm、出力解像度は300dpiで、水系インク対応。

同社では新たに高耐久性 ヘッドを投入することで、幅広い市場ニーズに応え、デジタル印刷の可能性をさらに広げるとしている。

問い合わせは同社プリンティングデバイス事業本部IPD営業部(☎075-604-3753)まで。

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