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DNP、製造現場の共創拠点「FIOラボ」開設 AI・ロボティクスなど5ゾーンで技術検証

【2026年8月28日】DNPは、茨城県つくば市の「つくば総合開発センター」内に、パートナー企業や大学・研究機関と製造現場の新たな価値創出を目指す共創拠点「FIOラボ」を開設し、8月から企業向けに公開している。
同所では実際の製造ラインに近い環境で先進技術を検証し、技術面と運用面の課題を早期に把握することで、製造現場への導入を支援する。

FIOラボには、未来の工場の実現に向けた「未来の工場実装ゾーン」と、技術検証を行う4つのゾーンを設けた。未来の工場実装ゾーンでは、設備、情報、AIを連携させた自律的な工場運営を検証する。各ゾーンで開発した技術を統合し、複数の工場を遠隔で運営する仕組みの実現を目指す。

「マシナリーデザイン検証ゾーン」では、作業者の動作を分析し、安全性と生産性を両立する設備設計を検証する。電気やモーターなどの動力を使わず、重力やばねなどを利用するDNP独自の「からくり技術」も活用する。

「ロボティクス検証ゾーン」では、人の作業分析を基にロボット導入を検証する。フィジカルAIやロボットハンドなどを活用し、人の作業を代替・支援する自律型の生産体制を検証する。

「クオリティコントロール検証ゾーン」では、品質関連データをAIで統合的に解析し、品質変化の予測や制御につなげる。「プロセスコントロール検証ゾーン」では、生産プロセスのメカニズムを解析し、生産条件をリアルタイムで最適化する技術を検証する。品質向上や歩留まり改善につなげる。

同ラボでは、技術検証だけでなく、評価解析から設備実装までを一貫して支援する。DNPの評価解析研究所はDNP科学分析センターと連携し、素材の特徴や加工適性、工程条件をデータに基づいて解析・可視化する。さらに、生産設備の設計・製造を担うDNPエンジニアリングとも連携し、材料開発から設備実装までを支援する。

背景には、国内の生産年齢人口減少に伴う製造業の労働生産性向上や技能・技術継承の課題がある。AIやロボティクスによる自動化・省人化が進む一方、新技術を実際の製造ラインへ導入するには、設備との連携や工程条件、品質への影響などを事前に検証する必要がある。FIOラボは、こうした技術の研究段階と実際の生産現場の間をつなぐ検証拠点として位置付ける。

DNPは2026年2月に資本業務提携を締結したアイエスエンジニアリングをはじめ、企業や大学、研究機関との連携を進める。FIOラボで実際の工場に近い環境で技術を検証し、製造現場への導入につなげるとともに、国内外のDNPグループ製造拠点への展開を進める。

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