【2021年8月12日】パテント・リザルトはこのほど、「精密機器業界 他社牽制力ランキング2020」を発売した。
このランキングは「精密機器業界」を対象に、2020年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計したもの。
これより、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。
ランキングの集計対象は、日本特許庁に特許出願され、2020年12月までに公開されたすべての特許のうち、2020年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出している。
同データの価格は50,000円(税別)。
集計の結果、2020年に最も引用された企業は、1位 キヤノン、2位 セイコーエプソン、3位 リコーとなった。
1位 キヤノンの最も引用された特許は「良好な反射防止効果を有し、高い光学性能が容易に得られる光学系」に関する技術で、オリンパスの「単焦点距離レンズ」など計13件の審査過程で引用されている。
このほか「倍率色収差を良好に補正でき、高い光学性能が得られる広画角の光学系」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、マクセルなどの計12件の拒絶理由として引用されている。
2020年に、キヤノンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はリコー(471件)、次いでコニカミノルタ(372件)、富士フィルムビジネスイノベーション(351件)となっている。
2位 セイコーエプソンの最も引用された特許は「デジタル放送受信機、増設チューナ」に関する技術で、東芝映像ソリューションの計48件の審査過程で引用されている。
このほか「被験者と模範の運動フォームの差を定量的に解析できる運動解析装置」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、富士通などの計6件の拒絶理由として引用されている。
2020年に、セイコーエプソンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はリコー(231件)、次いでキヤノン(223件)、ブラザー工業、半導体エネルギー研究所(いずれも116件)となっている。
3位 リコーの最も引用された特許は「安定した装置状態を確保したインクジェット記録装置」に関する技術で、富士フィルムビジネスイノベーションの「画像形成装置及びプログラム」関連特許など計6件の審査過程で拒絶理由として引用されている。
2020年に、リコーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はキヤノン(438件)、次いで富士フィルムビジネスイノベーション(338件)、コニカミノルタ(294件)となっている。
4位 コニカミノルタは「色収差を良好に補正し、且つ温度変化によるフォーカス位置のずれを抑えた高画質である光学系」、5位 オリンパスは「小型であっても、大量・安価に製作できる撮像レンズユニット」が、最も引用された特許として挙げられている。
申し込みは以下から
https://www.patentresult.co.jp/news/2021/08/fcitpre.html
パテント・リザルト
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