【2015年6月19日】凸版印刷は、同社のオリジナル新書体2書体を、モリサワへ新たにライセンス提供し、今秋にはモリサワから2書体が発売される。新書体である凸版文久体は昨年発売されており、2書体のライセンス提供はこれに続くもの。
新たに追加されるのは、文字が持つ本来の形に立ち返った抑揚のあるデザイン本文用ゴシック体「凸版文久ゴシック R」と、一文字一文字を丁寧に書き起こし、読み手の目線を引きつけるデザインの見出し用明朝体「凸版文久見出し明朝 EB」の2書体。
凸版文久体は、ICT(情報技術)の進展にともなうメディアの多様化や、ライフスタイルの変化に適応した、読みやすい文字を目指して、印刷活字体の源流である「築地体」を元にしたオリジナル書体から開発された。
同社では2016年春までに「凸版文久明朝 R」「凸版文久ゴシック R」「凸版文久ゴシック DB」「凸版文久見出し明朝 EB」「凸版文久見出しゴシック EB」の5書体の開発を予定している。
凸版印刷では「凸版文久体」のフォントライセンス販売のほか、印刷やデジタルコンテンツなどの関連受注を含め、17年度に8億円の売上を目指す。また、凸版文久体のライセンス提供先の拡大をはかるとともに、凸版印刷が展開するデジタルコンテンツサービス全般で同書体の利用を促進。より多くの読者に読みやすく、作品のイメージを受け取りやすい環境を提供する。
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