【2015年6月17日】ボトルドパウチに内容物の充填を行う凸版印刷のパッケージ関連生産子会社トッパンパッケージングサービス(TPS)の九州工場はこのほど、リキュール製造免許を取得し、ボトルドパウチにリキュール類を充填(じゅうてん)可能になった。
リキュール類充填の第1弾は、キリンビールが6 月30 日(火)に発売する「キリン 氷結アイススムージー シチリア産レモン/ライチ/パイナップル」で、容量は150ml、オープン価格。
凸版印刷が独自に開発したボトルパウチは、口栓付きスパウトパウチで、清涼飲料やゼリー飲料、などに多数採用されてきた。一方、近年、酒類業界では若年層を中心とした購買層の拡大が課題となっていた。若年層からは、よりオシャレで気軽に商品を楽しみたいという要望があり、従来のビンや缶とは違った新しい容器が求められていた。
今回、TPS九州工場がボトルドパウチのリキュール類への受託充填に対応したことで、この要望に新たな形で応えられるようになった。
充填はゼリー飲料を高品質で効率的に生産するための「低温仕込」調合を採用しており、調合中の熱履歴を抑えることで、加熱劣化・香り・味のバラつきを最低限に抑制する。果肉などの固形物充填も可能で、食感の違いはもちろん、より独自性の高い商品づくりが可能だ。容量は最小で70g から充填でき、商品コンセプトに合わせ、多様なパウチデザインや容量を実現できる。またユニバーサルデザインを取り入れるなど、新たな付加価値を付与することも可能という。
凸版印刷ではボトルパウチを従来の清涼飲料水市場だけでなく酒類業界に向けて拡販。2017 年度に酒類製品用ボトルドパウチとして約5 億円の売り上げを目指す。
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