DICグラフィックス　色見本帳アプリにAI配色検索を搭載　キーワード入力で色番号を提案

【2025年12月22日】DICの子会社であるDICグラフィックスはこのほど、色見本帳アプリ「DICデジタルカラーガイド」に、AIを活用した配色検索機能を新たに搭載した。
キーワードを入力するだけで、テーマに沿ったDICカラーガイドの色番号を提案する機能で、同社によると業界初の取り組みだという。

デザインや販促、商品企画の現場では、コンセプトに合致する色を選定する工程に時間を要することが多い。従来のイメージ検索では雰囲気は把握できるものの、印刷工程に必要な正確な色番号へ落とし込む作業が負担となり、制作工程の停滞要因となっていた。

今回搭載されたAI配色検索機能では、「春」「大阪名物」「オーガニック食品」などのキーワードを入力すると、AIがテーマ性を解析し、「DICカラーガイド」シリーズに準拠した色番号を自動で提示する。
提案された色はそのまま印刷や製造工程に使用でき、企画から制作、印刷までを一貫してつなぐ実務対応型の機能として設計されている。

活用例としては、「春」というキーワードに対して桜を想起させるピンクや若葉を連想させるグリーンを提案し、キャンペーンポスターなどに応用できる。
また、「大阪名物」では粉もの文化やソースを想起させる色調を提示し、観光イベントの告知制作に活用できる。「オーガニック食品」では自然素材を連想させる落ち着いたトーンを提示し、パッケージデザインでの使用を想定している。

DICグラフィックスは、同機能の搭載により、配色検討にかかる時間の短縮と、ブランドイメージに沿った色選定の精度を向上。今後も「DICデジタルカラーガイド」を、デザインと印刷をつなぐ色コミュニケーションツールとして機能拡張を進めていく。

DICカラーガイド
https://www.dic-global.com/ja/products/cguide/

DICデジタルカラーガイド
https://www.dic-graphics.co.jp/products/dcguide/