プリント&プロモーション―デジタルプリントの専門サイト――

ペーパル 敷島製パンと共同で『パンの紙』を開発 アップサイクルした食パン型名刺の試用を開始

【2025年9月20日】紙商社のペーパル(奈良市)は、敷島製パン(Pasco)と共同で、食パンをカットする際に生じるパンの粉を原料に活用したサステナブルな紙『パンの紙』を開発した。
同商品は敷島製パンが制作する「食パン型名刺」に採用され、9月1日から試用が始まっている。

パンの主成分である小麦粉は水分を含むと粘性が強く、製紙原料として扱うのは難しい。ペーパルは、米を接着剤に利用する独自技術を応用し、約1年半の試行錯誤を経て開発を実現した。印刷適性とパンの素朴な風合いを両立させるため、「一層抄き」に挑戦し、表層にはパンのミミが見える仕上がりとした。

『パンの紙』の初の実用化例となる「食パン型名刺」の印刷と加工はサイバーネットが担当。三社の協業により、素材感を生かしたユニークな名刺が完成した。

ペーパルは今後、名刺用途に限らず、未利用資源を活用した紙の開発を進め、循環型社会の実現に貢献していく方針である。

Copyright © 2025 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.