【2025年8月4日】米ゼロックス(NASDAQ: XRX)が、急成長を続けるカットシートインクジェット(CSIJ)市場に再参入する。
同社は、京セラドキュメントソリューションズとの提携により、高速カットシート型の新型インクジェット印刷機を調達し、ゼロックスブランドとして年内に販売を開始する。
京セラのモノクロA3機「TASKalfa Pro 15000c」
新型印刷機は、ゼロックスのプロダクションワークフロー「フリーフロー」と統合され、印刷業務の自動化、仕上げ、リモートサポートなどの機能を一体化。中~大規模印刷業者向けに、コスト効率と生産性を両立したソリューションとして展開される。
ゼロックスの製品・エンジニアリング部門を統括するテリー・アンティノラ氏は「これは当社にとって極めて重要な転換点。成長著しいインクジェット市場での存在感を再び高める」とコメントしている。
市場調査会社IT Strategiesによれば、CSIJ市場は今後5年間で年平均13%超の成長が見込まれており、ゼロックスは既存の「Versant」や「Iridesse」といった主力デジタル印刷機とともに、製品群のさらなる強化を図る構えだ。
提携相手である京セラ側も、「当社の信頼性あるインクジェット技術とゼロックスの世界展開を融合させることで、ユーザーにユニークな選択肢を提供できる」としている。
販売機種の詳細や価格、出荷開始時期は今秋以降に発表予定。
ゼロックスは2025年のレックスマーク買収も含め、印刷ソリューション事業の再構築を進めており、今回の再参入がその一環となる。
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