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HPデジタル印刷機のユーザーイベント「Dscoop Edge Fusion 2021」での発表を総括

【2021年6月9日】HP Inc.は5月17日からオンラインで開催されたHPデジタル印刷機のユーザーイベント「Dscoop Edge Fusion 2021(ディースクープ エッジ フュージョン)」で、HP Indigoデジタル印刷機に関して、さまざまな新たな発表を行った。

これによると、世界中の印刷事業者によるHP Indigoデジタル印刷機の導入が相次いでおり、2020年3月発表のポートフォリオでは、125台以上のHP Indigoデジタル印刷機が設置された。

 

商業印刷

昨年の発表以来、HP Indigoの商業印刷ビジネスは、新ポートフォリオに対するCimpressやShutterflyによる長期的な大型投資を含め、世界中で大きく加速。このポートフォリオは、商業印刷機を強化し、市場におけるデジタルトランスフォーメーションを促進し続けるとしている。

市場でB2対応の「HP Indigo 100K」は、すでに30台以上が設置されており、商業分野でオフセット印刷からデジタル印刷への移行を加速している。

商業印刷におけるデジタル化をさらに加速するために、drupaで発表したHP Indigoポートフォリオの能力を拡大する新たな機能を発表した。

 

写真用途

写真や出版用途の狭幅印刷機「HP Indigo 6Pデジタル印刷機」は、320×980mmに拡大した画像領域や高速RIP処理など、生産性と汎用性を向上させる一連のイノベーションによって「HP Indigo 6800p」の機能を強化した。

「HP Indigo 12000デジタル印刷機」に対し「HP Indigo 15K デジタル印刷機」相当の高付加価値アプリケーション機能を強化した。
また、「HP Indigo 7ecoデジタル印刷機」に対し、5色目のカラーステーションなど、シリーズ3の商業印刷機の機能拡張オプションを提供する。

 

ラベル・パッケージ

ラベル・パッケージコンバーターは、市場で大きな成長を続けている。その要因となっているのは、SKU拡大などのトレンドに対して、オンデマンド印刷による短納期対応によってサプライチェーンを最適化する能力。特に軟包装においては、全世界のHP Indigoによる生産が過去1年間で50%を超える成長を遂げており、段ボールやラベルを手掛けるお客様も二桁成長を達成している。

この成長の勢いを後押しするために、新たな製品と機能を2020年のポートフォリオに追加。「HP Indigo 20000/30000/6000」シリーズのユーザー向けにバリューパックを提供し、新機能の活用を促進する。

 

紙器

市場で実績のある「HP Indigo 30000」をベースに開発された、高い付加価値を持つ紙器印刷を対象とした新たなフラッグシップ印刷機「HP Indigo 35Kデジタル印刷機の販売が開始された。
高品質のカラーと印刷を提供するこの新製品は、高速のジョブ変更、「Spot Master」による色再現精度、フィーダーからコーターまでの堅牢な用紙搬送により、全体的な生産性を40%向上させている。

 

PrintOS Learn

「PrintOS Learn」は、オンデマンドとライブによるバーチャルコース、対面でのトレーニング、双方向トレーニングモジュールと組み合わせたハイブリッドの学習体験。
所有するHP Indigoデジタル印刷機とユーザープロファイルに基づき、パーソナライズされた継続的な学習体験を提供する。
機能では、使用履歴に基づいた消耗品の在庫アラートや、商業印刷向けの「PrintOS Production Pro DFE」とハイデルベルグのプリネクトの接続性が向上なそがある。

このほか、「HP Indigo 25K」および「HP Indigo 35K」を対象としたカラーオートメーション技術「Spot Master」、「HP Indigo 8000」を活用した「将来のデジタルラベル工場を構築」、セキュリティ保護の「HP Indigo Secure」などについても発表があった。

 

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