【2018年6月4日】日本フォーム印刷工業連合会(フォーム工連)は6月1日、千葉県の木万屋商会市川工場で見学会「刷り出し色調整の無人化への挑戦」を開催。フォーム工連関係者約60人が参加した。
木万屋商会市川工場では、フォーム印刷機にダックエンジアリングの「DAS システム(オンライン色濃度自動補正システム)」とアイマー・プランニングのインキ調整装置「IPCシステム」を組み合わせて搭載している。
見学会の当日は管理され改善されたフォーム印刷機によるカラー印刷をデモンストレーションした。
セミナーの概要は以下の通り。
当社の検査装置には、画像処理に独自の技術があり、マスター(良品見本)を記憶し、これをもとにNGを検出する。
今回搭載された「Cocoセンサー」は、検査用カメラユニットが表裏4つにつけられているが、カメラとLED照明一体で小取り付けスペースが小さく、フォーム印刷機に向いている。
色濃度検査に加え、ピンホールや、印刷汚れ、字汚れ、油落ちなども検知し、検査しながらアイマー・プランニングのインキ調整装置に装置にデータをフィードバックしていく。
全面色濃度監視機能でリアルタイムに監視し、色の変化を即時検知し、アイマーのシステムに正しい情報を送信する。
ダックエンジニアリングの「Cocoセンサー」で読み取ったデータを、換算プロセス4色を想定しCIP3で濃度をフィードバックしてもらう。
今回、搭載したのはデータを受け、色濃度を算出する「AR」と、印刷機に搭載しインキを調整する「IPC」、インキツボにフィルムを載せることで洗浄の手間を省く「AFC」の3つ。
「AR」は面積、長さにインキ濃度を置き換えるシステムで、データ化されたインキ濃度は「IPC」の分割された呼出ローラーがインキツボローラーへ接触する長さをコントロールすることで、インキ量を調整するシステム
インキ供給ロールが分割式で、分割されたダクターローラーが個々に動きインキの濃度を一つのロールの中で個々に調整する。
これにより、刷りだしていけば、必ず濃度が上がるため、調整が楽で、どんな絵柄でも20枚程度で色が安定する。
デモンストレーションでは、初回、50m、80m、100m、150mで刷りだし、サンプルを配布した。
また、2回目のデモでは、最初から150mで印刷機を運転しデータをフィードバック。再度の立ち上がりから大幅な濃度ダウンせずに復帰できることを証明した。
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