DNPが「顔認証決済」を実証実験　非対面決済の未来へ一歩　年齢確認も含めセルフレジニーズに対応

【2023年9月8日】大日本印刷（DNP）は9月4日～11月30日（木）、本社がある東京・市谷地区のDNP市谷加賀町第3ビル内の「ナチュラルローソンDNP加賀町アトリウム店」で、顔認証を活用した決済サービスの実証実験を行う。

この実験では、顔認証決済に関して、小売業界やサービス業界での有用性や受容性などを評価・検証する。
システムは、社員が専用アプリで事前に顔写真を登録。これにより、対象のコンビニエンスストアのレジに導入した顔認証対応の端末を用いて商品を購入できる。
顔の特徴をもとに個人の判別も行い、カードや現金、アプリなども不要。また、パスワード入力などの動作も必要ないため、利用者がパスワードを忘れることや入力を間違えることもない。

現在、店舗の人手不足や感染防止などの観点から、生活者自身が決済するセルフレジや無人店舗のニーズが高まっている。
一方で、現状のセルフレジなどの仕組みでは、年齢制限などがある特定の商品を販売する際に対象者を確認できないといった課題があった。
こうした課題の解決に向けてDNPは、自身の顔写真を一度登録するだけで複数のサービスを利用できる認証の仕組みや、本人確認・年齢確認の機能を持つ顔認証決済サービスの検討を進めている。

今回は、その取り組みの一環として、小売店への導入に向けた実証実験を行う。DNPは同サービスを促進することで、小売業・サービス業の店舗での非対面決済と無人化・省人化の実現に貢献するという。

DNPの「認証DX」の取り組みについて
https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/information_security.html