寺岡精工　つめかえパック回収機「ぱくパックボックス」をイトーヨーカドー曳舟店に設置　バーコードで分別可能に

【2024年6月10日】寺岡精工は6月8日から、花王やライオンとともに、つめかえパック回収機「ぱくパックボックス」をイトーヨーカドー曳舟店（東京都墨田区）に設置し、実証実験を開始した。実証実験は12月までを予定している。

「ぱくパックボックス」は、洗剤などの「つめかえパック」に使われるプラスチック資源の循環を目的とした回収機。
洗剤やシャンプーなどのつめかえパックに使われるフィルム容器のリサイクルにおいては、これまで、フィルムごとの素材（プラスチック、アルミニウム等）の違いや、リサイクル不適合物の混入などにより、リサイクルプロセスにおける選別作業に負荷がかかることが課題となっていた。

「ぱくパックボックス」では、これらのフィルム容器の素材に応じた選別を回収と同時に行える。
フィルム容器の素材を、アルミ箔が使用されているものと、それ以外に分別し、二つの入り口から回収機内の別々のエリアに収納する。
回収時の分別が適切に行われることで、後工程での人の手を介した選別作業の負荷軽減が可能になり、回収物の品質向上による、効率的で確実な資源循環が可能となるという。

回収機の利用時には、利用者がつめかえパックのバーコードを「ぱくパックボックス」のバーコードリーダーにかざすと、回収に適切な投入口が自動的に開きます。開いた投入口につめかえパックを投入するだけで、適切に分別できる。

イトーヨーカドー曳舟店への設置と同時に、各社ホームページやSNS、店頭からの情報発信によって、リサイクル工程を可視化する。また、つめかえパックリサイクルの認知向上およびリサイクル啓発の効果を検証。その後、回収物調査と生活者へのアンケート調査も行う予定。