大日本印刷とファンタジスタ　海外向けマンガコンテンツ配信サービスをリニューアル　ポイント制やレンタルサービスなど新機能を追加

【2023年4月9日】大日本印刷（DNP）は4月3日、ファンタジスタと共同で運営する海外向けマンガコンテンツ配信サービス「Manga Planet（マンガプラネット）」に新たな機能を追加し、リニューアルした。
「Manga Planet」は、日本の出版社等の人気マンガを英語に翻訳し、月額6.99米ドルのサブスクリプション（定額読み放題）で提供するサービス。

今回「Manga Planet」は、ボーイズラブ(BL)作品専門サイトである「海外向けマンガコンテンツ配信サービス　futekiya」を統合。作品数を拡大するとともに、マンガ作品1話ごとの販売、ポイント制やレンタルサービスなどの機能を新たに搭載する。

海外に日本のマンガ配信プラットフォームはこれまで、「サブスクリプション型」「作品ごとの課金型」など、限定的な販売方法のため、配信コンテンツは国内向け作品の一部に留まっていた。
一方、近年の海外市場ではコンテンツ消費や読書スタイルの変化が加速しており、日本のマンガの需要が一層拡大し、プラットフォームで作品を購入して読むスタイルが定着している。

今回のリニューアルでは要望の多かった「Manga Planet」についてコンテンツ数を拡大や、複数の購入方法を選択できるサービスを追加した。
サブスクリプションサービスに加え、要望の多かった1話・1巻単位での購入やレンタル購入に対応。これら複数の購入方法を選べるサービスは、海外向けの日本のマンガ配信プラットフォームとして新たな試みとなる。

このほか、女性に人気の高いBLやラブコメディなどを中心に、2023年内に約1,000タイトルを追加。
従来、海外ではこのジャンルの公式作品が限られていたため、る公式コンテンツを増やすことで、海賊版の閲覧・流通の抑止につなげていくという。

今後、DNPは「Manga Planet」を軸に、日本のコンテンツのグローバル展開を推進し、2030年に60億円の売上を目指す。