【2018年6月6日】大日本印刷(DNP)は、2地点から撮影したパノラマ写真(静止画)だけで、高品位な360度のパノラマ VR(Virtual Reality:仮想現実)映像を容易に作成できる「高品位パノラマVR技術」を開発した。
同技術の利用により、従来の360度パノラマVRで発生する「画像の重なりや歪み」を抑制でき、場面の移動を鮮明でスムーズに表現できる。
「高品位パノラマVR技術」は、画像解析(コンピュータビジョン)と描画(コンピュータグラフィックス)の理論を組み合わせ、撮影した2地点間のどの位置からでも、人が見る光景を再現できる新しい手法。
従来の360度パノラマVRは、撮影した位置から360度を見回す表現はできたが、撮影した位置以外から見た光景は表示できなかった。
また、複数の写真を組み合わせた従来のVRでは、次の場面に移る際に不自然な切り替わりや画像の歪みが発生し、スムーズな場面の移動が表現できなかった。
これらの課題を「高品位パノラマVR技術」では解消している。
また、作成が簡単なため、VR制作のコスト削減、期間の短縮にもつながる。
DNPでは2018年内に同技術を実用化し、歴史的建造物のアーカイブや工場施設・不動産物件の見学、観光地のナビゲーションなどのコンテンツ制作や配信プラットフォームに活用。コンテンツ配信を行うVR制作・配信サービス事業者やカメラメーカーへの技術提供も目指す。
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