【2022年5月13日】コロナ禍で大きな影響を受けたプリンティング業界。チラシや看板などは、店舗の休業やイベントの中止などで大幅に減少した。しかし、この中でも伸びている業態がある、オリジナルのTシャツやバッグなどのアイテムをつくるオーダーグッズビジネス(OGBS)の業態だ。この業態に新たな形で参入した会社がある。
キンコーズ・ジャパンは4月、「セルフ『衣類』プリントサービス」を開始した。このサービス、お客さんにセルフでTシャツを作ってもらおうという、OGBSよりさらに一歩踏み込んだサービスだ。
そこで、プリント&プロモーションでは、このサービスが開始された「キンコーズ・新宿南口店」を取材し、このTシャツプリントを体感してきた。
「キンコーズ・新宿南口店」は、JR新宿駅新南口から徒歩3、4分のサザンタワーの中。バスタの裏手というとわかりやすいかもしれないが、なかなか便利な立地にある。
ビルの玄関を入ると広い吹き抜けがあり、飲食店などが並ぶエントランスを横目に階段を上ると店舗の入り口はすぐだ。
入店すると、佐藤直也店長らが出迎えてくれて、さっそくサービスの説明を受けた。
このセルフサービスは、来店したユーザー自身が T シャツやトートバッグ、パーカーといったテキスタイル製品に、プリンタを使って直接出力できるもので、ユーザーが持込んだ衣類へのプリントにも対応する。
ユーザーは、あらかじめプリントするための画像やイラストなどグラフィックデータを持参すれば、操作用PCからテンプレートに当てはめてプリントが可能だ。
データがない場合でも、店内の有料レンタル PC でデータを作成できる(もちろんイラレやフォトショなんかを使えないといけないけれど)。
この日、記者は究極のデータを用意した。
これだ!
印刷業界の皆様なら一度は見たことがあるはずのこの女性だ!
佐藤店長はじめスタッフの方にお見せしたところ、「この方、有名なんですか?」という反応をいただきプリントとなった。
自分のスマホからメールを送ってから、店舗のパソコンにデータが入るまで3分ほど、入ってしまえばテンプレに当てはめて、あとはTシャツをセットすれば出力となる。
プリンタはブラザーの「GTX」でこのクラスでは最も画質がいいと感じるプリンタだ(あくまで個人の感想です)。
店頭では無地 T シャツやパーカー、トートバッグの販売も行っており、手ぶらで来てもプリントが可能(TシャツのサイズはS~Lまで)。
さて実際のプリント時間だが、白Tシャツの場合2分ちょっと、濃色のTシャツでも2分30秒はかかっていない。
濃色の場合は、前処理剤を吹き付ける作業が必要だが、それも1分以内といったところだろうか。
プリント後は、専用のプレス機で30秒ほど熱をかけて完成となる。
慣れていれば来店から完成まで15分もかからないだろう。実際に記者が来店してから、1枚目のプリント終了までは、名刺交換をしたり、いろいろ説明をいただいたりしながらでも20分はかかっていなかったと思う。
ちなみに、濃色Tシャツの前処理がちょっと失敗し、今回は少しまだらになったが、自分で作るものだから、多少の失敗も愛着につながるのではないかと思う。
完成したTシャツはこんな感じだ。
うーん!このまま着て帰りたい!ちなみにこの女性はいったい誰なのだろう?
知っている方がいましたら、ぜひプリント&プロモーションまでご連絡ください。本人でもいいです。
同店舗では「Tシャツ」のほか、セルフで「コピー」はもちろん、「ポスター」や「スキャン」などもできる。
今後も「セルフは増やしていく」との方針で、特にTシャツは「一般の紙のプリントは別の形の楽しさや体験を使いやすく提供したい。“刷るから叶える”というのがキンコーズの新たな形です」と佐藤店長は説明する。
確かに、この「プリントする」という行為はワクワクするし楽しいものだ(お仕事で真剣にやっている方はまた別だとは思いますが…)。
佐藤店長は「Tシャツプリントのハードルを下げたいとの思いがあり、それが実現しました。新宿は新しい文化を発信する場でもあるので、コロナ禍で抑制されていた仲間との思い出作りや、オフラインだからこそできるものづくりを、仲間とワイワイ楽しんでほしいです」と呼び掛ける。
住所:東京都渋谷区代々木2丁目2−1 新宿サザンテラス内 サザンタワー3F
電話:03-3377-5711
営業時間:8:00~22:00
https://www.kinkos.co.jp/store/tokyo/t012/
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