DNPと大阪府大阪市　「生成AI」で連携協定　「ドキュメント構造化AI」活用し文書を整理・類型化

【2024年5月28日】大日本印刷（DNP）と大阪府大阪市は5月17日、「生成AI時代における“マシンフレンドリー”なデータのあり方の検討にかかる連携協定」を締結した。

DNPの「ドキュメント構造化AI」は、PDFやWordなどの多様な文書を、生成AIが参照しやすいデータ形式に整形する技術。テキスト・画像・表組などが混在したドキュメントに対し、独自のAIモデルを使ってこれらの要素を分割し、生成AIが参照しやすい形式に変換する。整形後のデータを生成AIが扱うことにより、誤回答や非回答の件数を減らし、高い精度での回答を実現する。
同技術の実証実験では、整形後のデータの場合、誤回答を約90%削減できた。

今回の協定では、この「ドキュメント構造化AI」を活用。生成AIの参照に適したデータの特徴を整理・類型化する。これにより、生成AIの活用を見据えた適切な業務文書等のあり方について共同で検証する。

今後、DNPは、今回の検証を通じて、大阪市の自治体業務における生成AIの利活用を支援するとともに、同様の課題を持つ企業・団体・自治体等へのサービスの提供を目指す。

生成AIの回答精度を向上させるデータ整形技術
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20170163_1587.html

市民サービスの向上及び業務の効率化に向けた生成AIの利活用の可能性及び利用にあたっての課題解決方法等に関する実証
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/ictsenryakushitsu/0000606319.html

DNP生成AIラボ・東京
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20170008_1587.html