【2025年9月17日】TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANデジタルは、金属素材のパッケージが混載されていても安定的に読み取り可能なインデックスICタグを開発した。
主に病院における医療製品のSPD(院内物流管理)業務への活用を想定し、11月から販売を開始する。
新開発のICタグは、長距離通信が可能なUHF帯タイプで、プラスチックや紙、アルミといった異なる素材のパッケージが密集している環境でも、数メートル単位の通信距離を維持できる。
ラベルの一部を貼り付け、先端部分を突出させる構造を採用。医療製品の入出庫や棚卸を効率化し、医療現場のDX推進に寄与する。
TOPPANデジタルは独自のアンテナ設計技術を活用し、金属による電波遮断の課題を克服。非金属と金属が混在する環境でも安定的な読み取りを可能にした。また、ICタグ同士が数ミリ間隔で密集した状態でも一括読み取りが可能となるなど、通信性能を高めている。さらにラベルは14.5×70ミリのアンテナ寸法で設計され、貼付作業の容易さも考慮した。
同社は医療機関や物流管理企業を中心に提供を進め、2026年度に関連受注を含め約20億円の売上を目指す。
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