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大阪シーリング印刷 高温でも黒く発色しない「ボイル可能なサーマルラベル」を開発

【2023年5月19日】大阪シーリング印刷はこのほど、「ボイル可能なサーマルラベル」を開発した。
一般的にサーマル紙は熱で発色するため、ボイルなど高温で加熱すると黒色に発色して、印字部の文字が見えなくなる。このため、サーマル紙はボイルなど加熱には適さないとされていた。
しかし、今回の新製品は、約100℃の熱湯でボイルしても黒く発色しないサーマルラベル。ラベルの印字部もボイル前と変わらない濃度で読み取れるという。

このラベルでは、同社開発の特許出願済みの高温下でも発色しない「サーマル塗料」を採用しているほか、耐熱性を向上させボイルと塗工層が基材から剥がれない材料を選択している。

同ラベルの開発により、食品メーカーで加熱殺菌のために高温でボイルした後に、すぐにラベルを貼りつけられることから、作業効率が向上する。
また、小売店の店内調理や飲食店の調理時にボイルする場合も、ラベルが発色しないため商品管理や在庫管理に必要な表示が消えず使用可能。

開発の背景には、中食市場の拡大で伸長するレトルト食品や総菜など即食型商品の需要がある。
新製品は、店内調理現場の課題である「品質を担保しつつ、製造時の業務を効率化させたい」というニーズに応えたもの。

 

FOOMAに出展

なお、同製品は、6月6日(火)~9日(金)、江東区有明の東京ビッグサイトで開催される世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2023 」に参考出展する予定。

 

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