【2017年5月4日】甘口の日本酒というとどんなイメージだろう。
「端麗辛口こそ日本酒」「甘い日本酒は頭が痛くなる」
と毛嫌いする人も多い。正直、記者もその一人だ。
これは戦後、醸造用アルコールや水あめをたくさんつかった「三増酒(さんぞうしゅ)」という類似酒が甘くて、まずくて、頭が痛くなるという三拍子そろったとんでもない酒であったことから定着したイメージ。どっちにしろ、程度の問題で飲み過ぎれば頭は痛くなるんだが…。
さらには辛口の方が量を飲めるので、のんべえは「辛口」を勧めまくった。
ビールなんかも「ドライ」が好まれたのは、業務用で出すと、お客さんがたくさん飲んでくれて儲かるから。のんべえとお店、双方の利害が一致し「辛口原理主義」が推し進められてしまったのだ。
そんな「辛口」な世の中に一石を投じる日本酒がある。
「辛口ばっか飲んでんじゃねぇよ」は特長的なネーミングと甘口でもおいしいというユニークなコンセプトの日本酒。
5月2日(火)、春バージョンのラベルになって登場した。
「辛口ばっか飲んでんじゃねぇよ」は、リカー・イノベーションと石井酒造(埼玉県)が共同で企画開発したお酒。季節によってラベルを変えることでも知られており、春バージョンも日本酒とは思えない、ど派手なセンスが光っている。
お味は米本来の甘みを十分に引き出しながら、酸とのバランスを調整して造った甘口が特徴で、蔵元の「辛口ばかりが酒じゃない。淡麗ばかりが良酒じゃない。甘口でもうまい酒があるんだ!」という、甘口の日本酒に対するひとつの思いから生まれたという。
季節によるラベルの変更も見た目の違いだけではないそうで、熟成した季節の違いによる味わいの変化も楽しめるのだ。
というわけで、「夏」「秋」「冬」も以下に並べてみた。
左から「辛口ばっか飲んでんじゃねぇよ」夏、秋、冬。コンセプトもラベルもユニーク
なお、この「辛口ばっか飲んでんじゃねぇよ 春」は、リカー・イノベーションが運営する、日本酒専門店「KURAND SAKE MARKET(クランドサケマーケット)」全店(池袋・渋谷・新宿・大宮・船橋・上野)で提供を開始している。
また、5月19日(金)「KURAND SAKE MARKET」渋谷店で実施する日本酒イベントでも提供される。
ちなみにこの「KURAND SAKE MARKET」全国各地の日本酒100種類が飲み比べし放題というのんべえにはたまらないお店。
ぜひゴールデンウィークの間に、お店を訪ねてべろんべろんになるまで、適度にお酒を楽しんでほしい。
KURAND SAKE MARKET
http://kurand.jp/sakemarket/
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