エプソン　米ファイアリーを約845億円で買収　小川社長「アナログ印刷市場のデジタル化の加速と革新に寄与」

【2024年9月19日】セイコーエプソンは9月19日、Fiery, LLC（米国、ファイアリー）の全株式を取得し、買収した。買収額は約845億円だった。

ファイアリーは、印刷業界向け Digital FrontEnd（DFE）サーバー及びワークフロー・ソリューションのリーディングカンパニー。全世界で 200 万台以上のDFEが導入されている顧客ベースを擁している。ソリューションは、商業印刷や工業印刷、パッケージ、サイン・ディスプレイ、グラフィック、セラミック、建材、テキスタイルなどで活用されている。
同社は以前、efi傘下だったが、現在はSiris Capital Group, LLC（Siris）とElectronics For Imaging, Inc.のグループ会社となっていた。

エプソンでは「Fiery 社のソフトウエア、サーバー、ワークフロー・ソリューションは、エプソンの戦略的ビジョンとハードウエアのリーダーシップを補完し、世界中のデジタル印刷の成長を加速させる」としている。

コメント

エプソン代表取締役社長 小川恭範氏
このたび、Fiery 社をエプソングループへ迎え入れられることを大変うれしく思います。今回の契約締結が、当社の商業・産業印刷領域における成長にとどまらず、アナログ印刷市場のデジタル化の加速と革新に寄与できると確信しております。今後、Fiery 社とともにお客様のビジネスへのさらなる貢献と企業価値向上に努めてまいります。

Fiery 社CEO Toby Weiss氏
エプソンによる Fiery 社の買収は、当社が印刷業界全体で発展を実現するために非常に重要な役割を示すものです。DFE とワークフロー・ソリューションのリーダーとして、Fiery 社はパートナーの皆様がお客様に最高の製品を提供できるよう長年にわたり、ともに歩んで参りました。今後はさらにエプソンの戦略的ビジョンの下でその取り組みを発展させていきます。
エプソンは印刷業界を代表する企業であり、エプソンファミリーに加わることで世界中のデジタル印刷の成長をともに推進できることをうれしく思います。

Siris 共同設立者兼Managing Partner Frank Baker氏
Siris は Fiery 社と素晴らしいパートナーシップを築いてきましたが、プリンター業界においてミッションクリティカルな技術を提供する企業として Fiery 社を継続的に発展させるためには、エプソンこそ理想的なオーナーと考えています。

ファイアリー
https://www.fiery.com/

エプソン適時開示案件掲載サイト
https://corporate.epson/ja/investors/