プリント&プロモーション―デジタルプリントの専門サイト――

東北エプソン インクジェットプリンタ用ヘッドの生産工場を新設 約51億円を投資し需要拡大に対応

【2024年6月13日】セイコーエプソン(エプソン)のグループ会社である東北エプソンは、約51億円を投資し、インクジェットプリンタ用ヘッドの生産工場を建設する。

新棟は、東北エプソン敷地内に建設。6月15日に着工し、2025年9月末の竣工を目指す。
この投資により、将来的には東北エプソンにおけるプリントヘッドの生産能力を現在の4倍程度にまで拡大する見込み。

エプソンのプリンティングソリューションズ事業では、独自のインクジェット技術である「マイクロピエゾ技術」を活用し、オフィス・ホーム、商業・産業の幅広い分野のお客様に製品・サービスを提供している。
オフィス・ホーム向けインクジェットプリンタでは、新興国市場や北米での大容量インクタンク搭載プリンタへの需要継続、オフィス向け高速機の伸長から、今後も全世界でインクジェットプリンタの需要増加は継続する見通し。

また、商業・産業向けインクジェットプリンタは、アナログ印刷からデジタル印刷へのシフトに伴い、デジタル捺染など紙以外の分野での需要が高まっている。
さらに、商業・産業向けインクジェットプリンタの多くは、「マイクロTFPプリントチップ」を用途に合わせて柔軟に組み合わせた「PrecisionCore(プレシジョンコア)マイクロTFPプリントヘッド」を搭載している。

エプソンでは、商業・産業向けプリンタや高速ラインヘッド搭載のインクジェット複合機など、今後さらにPrecisionCoreプリントヘッドの搭載増加を見込む。

東北エプソンでは、1995年にプリントヘッド(CHIPSヘッド)の生産を開始、2013年6月にはPrecisionCoreプリントヘッドの生産ラインを構築、量産を開始していた。

新たに建設する新棟は、中期計画に基づき広丘事業所(長野県塩尻市)の「マイクロTFPプリントチップ」前工程の増産に対応するもので、2023年12月竣工の秋田エプソン(秋田県湯沢市)10号棟とともに国内での後工程の生産能力を拡大させるもの。

 

新棟(6号棟)の概要

所在地:山形県酒田市十里塚字村東山166-3
事業内容:インクジェットプリンタ用ヘッドの製造および組立
(オフィス・ホーム、商業・産業向けプリンタ用)
建築面積:5,500m²(鉄骨造2階建て)
延床面積:11,191m²
投資額:約51億円(機械・設備除く)
新規雇用者:70名(2025年度見込み)

東北エプソン
https://corporate.epson/ja/about/network/domestic/tohokuepson/

 

Copyright © 2024 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.