【2021年4月19日】ペーパルは2月、廃棄された米を活用してできた紙素材「kome-kami」(コメカミ)を今年2月に開発。4月14日から応援購入サイト「Makuake」で「kome-kami」を使ったノート・名刺の商品を発売した。
「kome-kami」は、有償廃棄される災害用備蓄食品の米や食べられない米をパルプに配合した製品。素材の売上の1%をフードバンクに寄付することで、フードロス問題の解決を目標とし、SDGsが提唱する「持続可能な開発目標」の12,13の達成に寄与する。
製品は、紙そのもののもつ豊かな風合いに米の質感が加わり、ラフでありながらしっとりという相反する風合いを素材表面で実現した。また、色は採れたての艷やかな米を思わせるナチュラルな白さを再現している。
開発の背景には、現在、日本全体で年間646万トンにもおよぶフードロスがあるが、企業や自治体が備蓄する災害用食品はの廃棄は、これに含まれていない。
総務省東北管区行政評価局の2019年の調査によると、国の行政機関の63.8%が廃棄しており、毎日新聞社のアンケートによると、全国47都道府県と20政令都市で2010年から2015年で3億円にのぼる備蓄食料を廃棄している。
ペーパルは、このような廃棄食材のうち、多くの割合を占める「お米」に着目。廃棄されるコストを価値あるものに変換し、フードバンクに寄付をすることでフードロスの削減を目指した。
今後、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの一環として、企業や自治体での活用を広げ、パンフレットや封筒、名刺や紙袋、ノベルティグッズとしてのノートなどを「kome-kami」に変更してもらうことでの協賛を想定している。
また、紙単体での販売も行い、印刷・加工会社などでも導入いただくことで取り組みを広げ、全国のフードバンクへ広く支援ができるような仕組み作りも進める。
ノート・名刺を販売の販売サイト
https://www.makuake.com/project/kome-kami
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