ブラザー工業　家庭用プリンタでチラシ配信　新潟のスーパー経営オーシャンシステムと　新たな広告手法探る　11月1日から

【2023年10月19日】ブラザー工業は11月1日、新潟県を中心に食品スーパーや宅配事業を展開するオーシャンシステムの協力を得て、プリンタのリモート印刷機能を用いた広告の配信サービスの実証実験を開始する。

実験は11月1日から約6週間、新潟県下でモニターとなる約100世帯に、遠隔からのリモート印刷ができるブラザーのプリンタを貸与・設置して、オーシャンシステムが運営する宅配事業に関するチラシデータを配信する実証実験を行う。

貸与されたプリンタは、自動でチラシを出力し、モニターはこれを閲覧できる。
実証実験では、配信したチラシの内容とモニターの購買データを紐付けた態度変容調査と、アンケートによる受容性調査を行う。
あわせて、配信に適した広告コンテンツの検証や、システム稼働の安定性なども検証する。

実証実験に協力するオーシャンシステムは、自社事業の宣伝に、チラシや自社が開発・運用するショッピングアプリ「OM Channel（オム チャンネル）」を活用している。
事前のヒアリングではチラシの課題として、「OM Channel」と比較するとタイムリーな情報発信が難しいことや、新聞折り込みチラシでは購読者の減少などを聞いていた。
一方、「OM Channel」を利用している顧客からは、スマホの画面では、チラシと比較して情報が見づらいという意見もあった。

これらの点を踏まえブラザーは、事業者と顧客双方のボトルネックを解消するため、同社プリンタのリモート印刷機能を活用した解決策を検討。その実効性を確認するため、今回の実証実験を行うこととなった。

ブラザーは、「今回の実証実験を通じてプリンティング技術を活用した新たなビジネスモデルの可能性を探求する」としている。

実証実験に関するプロモーション動画

https://youtu.be/IgGQuN52Mgo?si=k_8BMnqDE0jGDiOb

オーシャンシステム
https://www.ocean-system.com/