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アサヒ飲料と東武タワースカイツリー 「CO2を食べる自販機」を設置 環境負荷低減し工業品製造に再利用

【2023年7月18日】アサヒ飲料と東武タワースカイツリーは7月15日、東京スカイツリー1階の団体フロアの西ロビーに「CO2を食べる自販機」を設置した。
この設置は、国内初となった「三井ショッピングパーク ららぽーと門真・」「三井アウトレットパーク大阪門真」に次いで国内2例目で、関東では初設置。

この自販機は、庫内にCO2を吸収する特殊材を搭載したもの。
自動販売機は周辺の大気を吸いこみ、それを利用して商品を冷蔵や保温を行うが、同機は庫内に搭載した特殊材が大気中のCO2のみを吸収する仕組み。
CO2を吸収しても自動販売機の稼働に影響はなく、大気中のCO2を吸収する木と同じような役割を果たすため、脱炭素社会の実現に貢献する。

1台当たりのCO2年間吸収量は稼働電力由来のCO2排出量の最大20%を見込んでおり、スギ(林齢56-60年)に置き換えると約20本分の年間吸収量に相当する。
実証実験では関東・関西エリアを中心に、CO2濃度が高いとされる屋内に加え屋外などさまざまな場所に約30台設置し、CO2吸収量や吸収スピードなどを比較・検証する。

吸収したCO2は、賛同した各自治体や企業と共創しながら、さまざまな工業原料としての活用を計画している。
吸収材を肥料に配合し土壌に散布することでCO2の土壌貯留を図るほか、コンクリートの原料に配合しCO2の固定化や海中での藻場造成などに活用することで海洋生態系に蓄積される炭素「ブルーカーボン生態系」の再生を図ることなどを検討している。

アサヒ飲料では、同取り組みを、将来世代にワクワクと笑顔をつなげていくための活動「100YEARS GIFT(100年ギフト)」の一環としており、自動販売機を通して環境負荷低減に貢献する取り組みによって100年先のサステナブルな地球を目指すという。

 

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