OOH広告の共通指標整備へ　業界13社が「日本OOHメジャメント協会」を設立　透明性の高いデータ基盤整備へ

【2025年9月19日】屋外広告や交通広告などのOOH（Out-of-Home）広告の価値を可視化するため、広告業界13社が「一般社団法人 日本OOHメジャメント協会（JOAA）」を設立した。
所在地は東京都千代田区で、理事長にはジェイアール東日本企画の石川明彦氏が就任した。

同協会は、OOH広告の効果測定と業界共通指標の開発・提供を目的とする。広告主、広告会社、媒体事業社が共通して活用できる透明性の高いデータ基盤を整備し、広告主が安心してOOH広告を活用できる環境づくりを目指す。

設立時理事には日本アドバタイザーズ協会と日本広告業協会からも参加しており、業界横断での標準化体制を構築した。

背景には日本のOOH広告市場の評価のばらつきや取引の不透明さが課題があった。一方で、欧米市場では共通メジャメント指標の導入が進み、OOH広告の市場成長に寄与している。国内でも、信頼性の高いデータ整備の必要性が高まっていた。

加えて、コロナ禍を経て人の移動が回復したことにより、OOH広告は「生活動線上での反復的な接触」「高い視認性とインパクト」「エリアや時間帯ごとの柔軟なターゲティング」などの特性から再評価されている。

2026年3月には、会員社向けにOOH広告メジャメントデータの提供を開始する予定である。

ミッション

同協会は以下を掲げて活動する。

広告主・広告会社・媒体事業社が共通で活用できるオーディエンスデータの整備・提供
広告プランニングの最適化、売買・取引の透明化、キャンペーン効果の可視化
中立的立場からのデータ提供によるOOH広告の信頼性向上

設立時社員（13社・順不同）

ADKマーケティング・ソリューションズ／エヌケービー／オリコム／協立広告／電通／博報堂／エムシードゥコー／ジェイアール東日本企画／東急エージェンシー／パス・コミュニケーションズ／メトロアドエージェンシー／LIVE BOARD／ビデオリサーチ

法人概要や設立時役員・社員概要の詳細は公式サイトで公開されている。

日本OOHメジャメント協会公式サイト
https://www.joaa.jp