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【年頭所感】全国グラビア協同組合連合会会長 田口薫 原料高騰・人材難に挑む

【2024年1月3日】皆様、新年おめでとうございます。日頃は全国グラビア協同組合連合会の活動にご協力賜り厚く御礼申し上げます。

さて軟包装(ソフトパッケージ)グラビア業界は誕生して約70年、今や1兆円産業に成長し国民生活に欠くことのできないエッセンシャルな存在です。
私共はより軽量で商品保護性の高い新商品新技術を開発し生産技術を上げ会員各社の業績向上社員の育成等、経済産業省はじめ日本印刷産業連合会のご指導の下、企業の発展を支援して参りました。

しかし流通界からの値下げ要求によって、原料が上っても製品を安く供給する為に社員の待遇や労働条件の改善、設備改善等の我慢を強いられて参りました。その結果が現在の姿です。老朽化した設備、社員の高齢化と相変わらずの3K職場で若手が入社せず、工場は疲弊しています。失なわれた30年と言われるように日本の給与は下り基調であり、我々中小までお金は回って来ず、日本の全従業員の70%の中小企業の賃上げは遅れ、各世帯が1か月当り数千円の,節約を強いられています。

さらにウクライナ戦争などによる原油や天然ガスの高騰で価格転嫁に追われました。これまでも価格転嫁は大幅な負け越しで、今回も失敗すれば業界存亡の危機となります。
ここで今までと異なる展開がありました、トップ企業が大幅な値上げに動き需要家との永年の取引きで大きく陥没していた価格が大きな巾で引きあげられたこと。結果、受注量が下っても利益は上る。
社員の労働時間も減りました。これは海外へ進出したり企業買収をすれば日本の低収益ビジネスが間違っていることがよく理解でき海外企業に於いては10%の利益が常識である事、そして行きすぎたマーケットインからプロダクトアウトを加味する事を学びました。

海外企業は要は長続きすることが一番です。これらの企業は大幅値上げの結果、生産は落ちましたが利益が増え、社員の残業が減りました。 もっと早くこうして欲しかったのですが今からでも長続きする会社になるよう、価格政策をはじめ、見直しされる事を切に望むものであります。

また全国的人手不足の中、グラビア業界は外国人研修制度にエントリーし厚労省の厳しい指導をパスしてコロナ禍でスピードは落ちましたが現在250人を超える外国人研修生が各社に配属され真剣に働いています。中小企業団体中央会の方が働きぶりをご覧になり思わず涙をこぼされた程です。
他の業種はともかくグラビアは受け入れる方も真剣でわざわざ現地に面接に行く会社も多くあると聞きます。今、国の方でも3年の技術研修生ではなく5年10年と期限を延ばした特定技能に切り替えるべく議論を進めています。私共も経産省をはじめ諸官庁、政治家等に働きかけ私共の存続意義と低い地位について説明を尽くしております。まじめに取り組むグラビアの勇姿は国に対しても送り出し国についても評価して頂けるものと確信します。人を大切にする企業が栄えるのです。

本年は辰年です。皆様のお会社が登り竜となりますよう祈念申し上げます。

※挨拶の内容をそのまま掲載しています

 

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