KOMORIの銀行券サンプル　「High Security Printing EMEA　最優秀ハウスノートアワード」を受賞　アナログとデジタルの最新技術に評価集まる

【2024年5月16日】小森コーポレーション（KOMORI）は、銀行券サンプルの「KOMORI 100周年記念ハウスノート」が、「High Security Printing EMEA」の「最優秀ハウスノートアワード」を受賞した。

「High Security Printing EMEA」は3月4日～6日まで、ブルガリア・ソフィアで、世界各国の中央銀行やセキュリティプリンター、業界のサプライヤーが集まるカンファレンス。
ここで2023年にKOMORIが発行した100周年記念ハウスノートが2024年度の「The Best New Housenote award（最優秀ハウスノートアワード）」を受賞した。

ハウスノートとは、本物の銀行券と同じセキュリティープリントテクノロジーを用いて印刷された、特殊印刷サンプル。
100周年記念ハウスノートは、”Power to the Print” をコンセプトに、KOMORIのセキュリティープリントテクノロジーを結集させたデザインとなっている。表面は不死鳥と富士山、同社会長である小森善治のポートレートのイメージで構成されている。
裏面は、つくばプラントと2羽のフェニックス、桜、そして絵柄の組み合わせが一枚一枚異なる5体のフェニックスの折り紙が描かれている。

「The Best New Housenote award」では、銀行券にはまだ導入されていないデジタル印刷技術を、既存の銀行券印刷技術と組み合わせたことで、銀行券の未来が描かれている点に注目。特に、デジタル印刷技術による独特の波形ナンバリングとその番号に紐づいて変化する絵柄により、銀行券一枚一枚が唯一無二のデザインを有していることが評価された。

印刷は、2023年にオープンしたKGC-S（Komori Global Center-Security）のオフセット印刷機カレンシー LC、凹版印刷機カレンシー IC、デジタル印刷機インプレミアIS29sにて行われた。
オフセット印刷では、5色のUV発光インキを含む17色印刷、凹版印刷では、5色印刷とインキを入れずに凹版を強圧で押し付けるブラインドエンボス、デジタル印刷機では、ナンバリングと番号に紐づいた折り紙のフェニックスを可変でプリントしている。

KOMORIではハウスノートに関して、「パートナーシップを結ぶ各社の協力を得て制作され、高いレベルの偽造防止技術を実現。コラボレーションを通じ、認証機能と偽造防止技術を組み合わせた表現を可能にしており、今後の偽造防止技術の可能性を示すことができた」としている。

High Security Printing EMEA
https://hsp-emea.com/