LINEヤフー　商業施設のクチコミを生成AIで要約　Yahoo!検索に新機能　全国約4.7万カ所の商業施設に対応

【2025年8月4日】LINEヤフーは、「Yahoo!検索」で全国約4.7万カ所の商業施設に対応したクチコミ要約機能の提供を開始した。
生成AIを活用し、ユーザー投稿のレビューから特徴的なポイントを抽出。検索結果画面に最大5項目の要約を表示することで、情報取得の効率化を図る。

従来、Yahoo!検索では商業施設を検索した際、Yahoo!マップなどに投稿されたクチコミ一覧を表示していたが、今回の新機能により、ユーザーの体験や施設の評価、注意点といった要素をAIが要約して表示する。このため、すべてのレビューに目を通さなくても、短時間で施設の傾向を把握可能となった。
対象となる施設はショッピングモール、小売店、百貨店などで、クチコミ数が一定以上あるものに限定される。

背景には、ユーザーの情報収集に対する課題意識がある。LINEヤフーが実施した調査では、63.6％のユーザーが「クチコミが多すぎて必要な情報を見つけにくい」「情報が古い」などの不便を感じていると回答。これを受け、利便性の向上を目的に同機能が開発された。

表示される要約は、一定期間内に投稿された新しいクチコミをもとに生成されており、古い情報に惑わされることなく、直近の利用者の声に基づいた内容を確認できる。LINEヤフーでは「検索体験の質を高めるとともに、生活に役立つ情報の提供を強化していく」としている。

なお、同機能はOpenAIのAPIを使用しており、出力結果の信頼性や正確性については保証されていない。利用に際しては、LINEヤフー共通利用規約および生成AI機能に関するガイドラインに基づいた対応が求められる。