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全グラ「第51回通常総会」を開催 田口薫会長が続投7期目


【2021年6月11日】全国グラビア協同組合連合会は6月7日、組合事務所と全国8単組の理事とをオンランで結び、「第51回通常総会」を開催した。

今回の総会では、「役員改選」があり、田口薫会長を再任。副理事長に杉山真一郎氏、母里圭太郎氏、若狭博徳氏の3名を、理事に吉原宗彦氏、大野寿之氏、監事に橋本 章氏を新任し、田口体制での7期目をスタートした。

また、議案の「2021年度事業活動」では、直前の5日に国会で可決成立した「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」に対応するために不可欠な「プラスチック包材のイメージアップキャンペーンの推進」「省エネ、省資源とプラスチック資源循環による地球環境保全への対応」を上程。
コロナ禍の食品包材の供給という社会的サプライチェーンの一翼を担うための「新型コロナウイルス感染症の予防対策の周知と行動の徹底」、経営基盤強化のための「下請適正取引・優越的地位の濫用等への迅速」などを骨子も議決された。

 

田口薫会長挨拶

2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大に翻弄された1年でした。5月18日に内閣府が発表した2021年1~3月期の実質GDP速報値に基づく2021年予測では、このままのペースで進行すると、戦後最大の、マイナス5.1%の落ち込みとなるが予想されています。組合員各社の経営にも大きな影を落としています。
こうした中、各社感染防止の努力もあり、業界ではウイルスの蔓延もなく推移しています。これは、元々、食品・医療向けの包装印刷として軟包装衛生協議会の衛生基準が根付いていること、そして、日頃からの社員の健康管理に気を配っている会員各社の努力の賜物です。コロナ禍において、私共は医療従事者と同じく社会に不可欠な食品や医薬品等の包装を受け持つ重要産業との認識を改めて自覚し、経済産業省からもそのことをご承知いただきました。

しかしながら「ハイリスク・ローリターン」「不条理な取引条件を強要され、返品、賠償など」、また5勝11敗と大幅な負け越し状態から脱却しなければ、私共は供給責任を果たすことができません。「安ければ良い」という考え方は、品質の保証、安全・安心、コンプライアンス、地球環境対策、企業の社会的責任、社員の生活保障等の企業の使命を捨て、単に受注を獲得するのみにつながり、荒廃した業界に堕ちてしまうのではと心配しています。

日本では20年間デフレが進み、労働者の所得はマイナスになっています。欧米では1.7倍に増加していることに比べると、これは異常な事態です。100円ショップが存在するのは日本だけであり、東南アジアでは200円ショップです。外国人観光客が激増した背景には、日本の物価安が最大の魅力であることはあまり知られていません。コロナ感染症拡大で、ドルッパ(drupa)、インターパック(interpack)は開催されませんでしたが(drupaのみバーチャル開催されました)、ドイツの見本市会場の昼食価格は日本の東京ビックサイトの4倍です。このようなことは日本では報道されません。

「お客様は神様です」という考え方は結構ですが、事業継続ができなければ、これは単なる過当競争で、包装資材を提供できる企業がいないということにもつながりかねません。組合員が一丸となって今の原料事情を客先に理解していただく必要があります。現実に食用油は2回上がっています。材木は既に数回値上がりし、倍以上になり、あちこちで工事が止まっています。

我々は業界存続の危機と考え、SDGsの17目標に向かって進んでまいります。具体的には今年5月12日、日本印刷産業連合会の4名と安永研二副理事長と私とで、経済産業省へ出向き、プラスチックの資源循環戦略について意見書を提出し、意見交換を行いました。安永副理事長が中心となり要望を取りまとめ、先方に充分ご理解をいただきました。

また、昨今の人員不足の解決策として、外国人技能実習制度については、コロナ禍のため出張試験で対応しています。印刷業界、グラビア印刷業界共に困難な時代にありますが、以前にも増して、組合員の数を増やし、お互いに理解し合っていかなければ、業界全体が崩壊してしまう可能性があります。私も一所懸命、新規勧誘いたします。情報が伝わっていないという人達(アウトサイダー)がいかに多いか、価格のことしか知らないという人達がいかに多いか、これでは不幸な事態に陥ってしまいます。

プラスチックの資源循環や温暖化防止対策により、我々はまた別の荷物を今背負わされています。以前、経験したVOC排出規制に比べても、これらははるかに重い課題です。「なんちゃって環境」(一見、環境に配慮した製品としてPRされているが、実は違うという代物)とされるものもたくさん出てきていますので、それらについてもどこかで整理する必要があります。VOCの処理も、CO2の排出につながり、温暖化対策とは逆行してしまいますので、それについても、日印産連さんともしっかりと議論し、お互いに連携し、この困難に立ち向かっていきたいと思っておりますので、ご協力、お願い申し上げます。

 

新役員

会長(代表理事)
田口 薫(関東グラビア協組:大日本パックェージ㈱)、

副理事長
安永研二(関東グラビア協組:東包印刷㈱)
竹下晋司(関西グラビア協組:㈱ダイコー)
石井 純(関東プラスチック印刷協組:㈱多漣堂)
杉山真一郎(新任 東海グラビア印刷協組:富士特殊紙業㈱)
母里圭太郎(新任 九州グラビア協組:㈱平野屋物産)
若狭博徳(新任 北海道グラビア印刷協組:㈱北海サンコー)

専務理事
村田英雄

理事
山下雅稔(関東グラビア協組:㈱巧芸社)
吉原宗彦(新任 関東グラビア協組:東京加工紙㈱)
東 勇一(関東プラスチック印刷協組:㈱トーショー)
佐伯鋼兵(埼玉県グラビア協組:㈱佐伯紙工所)
市村清一(埼玉県グラビア協組:㈱ダイトー)、
大野寿之(新任 北海道グラビア印刷協組:極東高分子㈱)
浮田信也(東海グラビア印刷協組:大和産業㈱)
奥田拓己(関西グラビア協組:㈱北四国グラビア印刷)
新酒健広(関西グラビア協組:㈱グラビアジャパン)
賀谷真尚(北陸グラビア協組:賀谷セロファン㈱)
織田憲三(北陸グラビア協組:アートパックス㈱)
中村政晃(九州グラビア協組:㈱三裕商会)

監事
小室敏明(関東プラスチック印刷協組:㈲墨田ポリ印刷所)
橋本 章(新任 関東グラビア協組:橋本セロファン印刷㈱)

 


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