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キーポイントインテリジェンス  「ワイドフォーマット&テキスタイルプリンティングコンファレンス」 コロナ禍でダメージの業界を報告


【2020年12月12日】キーポイントインテリジェンス(KPI)は12月11日、オンラインで「ワイドフォーマット&テキスタイルプリンティングコンファレンス」を開催した。
同コンファレンスでは毎回、大判プリンタや周辺資機材に関するデータを発表。また、その成果物であるデジタルプリントによるサイン&ディスプレイやテキスタイル市場など、国内外の最新情報について、同社の日米アナリストが報告している。

冒頭、キーポイントインテリジェンスジャパンの山内亨社長が「今回は初の完全オンライン開催だ。ワイドフォーマットとテキスタイル市場をカバーした内容だ。午後4時までという長丁場だが、よろしくお付き合い願いたい」とあいさつした。

また、キーポイントインテリジェンスのマック・ブラザーズCEOもあいさつ。
「参加いただきありがとう。今回も深い考察と分析を展開したい。時代は明るくないが、この分野は明るい話題がある。そして、来年にはそちらへ赴き、皆さんに直接会えることを期待する。そして、今後もこの分野に向ける成功が待っていることを祈念する」と述べた。

 

コンファレンス(抜粋)

◇「Wide Format Print Forecast 2019-2024」
エリック・ジマーマン氏(ワイドフォーマットディレクター)

2020年は我々にとって過酷な1年となった。
左は人生何が起こるかわからないという保険の広告、右はソーシャルディスタンスをマイケルジョーダンの影で表したもので、今年印象に残った屋外広告だ。

新型コロナウイルスの感染拡大は、全業種はもちろん、我々の生活に影を落とした。またワイドフォーマットの業界にも影を落とした。
全体のプリントボリュームは30%のダウンし、この回復には時間がかかりそうだ。

コロナによって起こった影響は、弊社と「ビッグピクチャーマガジン」が共同で行った調査では、年間成長率は2019年のプラス6.4%から、マイナス24%と大幅な後退を見せた。

ワイドフォーマット機器は10%近く下落。ソルベントが廃棄され、UVやラテックスが増えている。

今後もソルベントはシェアを失い、UVとラテックスがシェアを奪うだろう。また卓上フラットベッド機は増加を続けるだろう。
テキスタイルでは昇華転写が多いが、徐々にダイレクトプリントも増えていくだろう・
販売に関しては、中国メーカーがラテンアメリカに直販体制を持ったことが特筆すべきだ。

 

◇「Wide Format Application Demand in theCOVID-19 Era」
ライリー・マクナルティー氏(シニアグループディレクター)

このセッションでも、当社がプリントサービスプロバイダー(PSP)に行ったアンケート調査から報告する。
今年は、プリントボリュームが大きなマイナスとなった年だ。落ち込みは大企業で23%だったが、中小企業が43%だった。
これは、多角化したサービスがないと落ち込みが激しくなるということで、PSPは「多様化」「多角化」「多彩な製品の取り扱い」が必要となったということだろう。

印刷物でも、バンドル化されたものはリピート購入される率が高い。さらに標準的なプロセスカラーだけでは十分ではなく、ホワイトやメタリック、光沢などのプリントまでできなければ仕事が増えない。

多角化という点で考えれば、印刷会社がワイドフォーマットの機器を持つという流れになるだろう。プリンタメーカーは多角化の手伝いができるということを示すのが大事になる。
厳しい環境下でワイドフォーマットを持っていることは、明らかに生き残りに優位で、利益が出そうな業務を一体サービスとして提供することが必要だ。

 

◇「ワイドフォーマットプリンター国内市場動向テクノロジー別販売トレンド、コロナ禍からの回復は?」

後田雅人氏(アソシエートディレクター)

コロナ禍では、多くの印刷アプリケーションにダメージがあった。
また広告業界もダメージを受けたが、ワイドフォーマットにかかわる屋外広告は回復傾向。一方で交通広告は厳しいままだ。
機械受注は減少が継続しており、昇華を除きマイナス成長。プリント業界では、サインショップは影響が大きく、特にイベント関連は8割減もあるという。

まとめとしては、以下のことが上げられる。
サイン業は「感染リスクにより顧客とのコミュニケーションに障害がある」「営業やプロセスの改革が求められる」。
サプライヤーは「製品の改革」「営業プロセスの改善」「自動化の推進」などが求められるだろう。

キーポイントインテリジェンス
http://keypointintelligence.jp/

 


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