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速報①「ジャパン・デジタルテキスタイル・コンファレンス 2019」開幕 基調講演はナイキのモロー取締役


【2019年10月31日】「ジャパン・デジタルテキスタイル・コンファレンス 2019」は10月30日、東京都港区の富士フイルム本社で初日が開幕。200人以上が参加し、テキスタイルプリントへの関心の高さが証明された。
主催はワールド・テキスタイル・インフォメーション・ネットワーク(WTiN)、協力は大野インクジェットコンサルティング。
イベントは今日10月31日が最終日で、サプライヤーのショールームなどを視察する。

冒頭、主催者であるWTiNのマーク・ジャーヴィス代表が以下のようにあいさつした。

「3年前、初めてこのコンファレンスを行い、その時の参加者が50人だった。3年後の今、200名近くお集まりいただいており、広がりを感じる。この3年間の活動に感謝したい。参加された方には、2日間のプログラムを十分に楽しみ、新しいコンタクトを確立し、将来につなげていただきたい」。

速報①では初日で基調講演を紹介する。

 

基調プレゼンテーション

基調プレゼンテーションはナイキのマイク・モロー取締役が「テキスタイルとソフトグッズ産業におけるアナログからデジタルへの変容」のテーマで以下のように講演した。

3年前にナイキに入社し、デジタルプリントの担当をしています。以前はHPのインクジェット(IJ)のディビジョンにいました。今日参加の方々とは、バックグラウンドに共通の経歴があると感じます。

HPでは小型のプリンタ「デスクジェット2000C」から、産業用の大型機のデジタルプリントにかかわりました。IJの初期には「コスト」「スピード」「カラー」に課題がありましたが、これを変えていきました。
2000年前後は、トナープリンタがまだ高価でしたが、IJプリンタが代替し安価になっていきました。そこから、デジタルツールとプリンタがコラボし始め、破壊的な変革が起こりました。それが自らの産業も破壊しはじめ、プリント産業も苦境に陥りました。
我々は即時プリントでハッピーを得ましたが、そのうち写真を撮ってもだれもプリントしなくなりました。情報を得る媒体も新聞からWebに変わり、創造的破壊者が自分を破壊してしまった形です。

その後、コカ・コーラの名前入りボトル(シェア・ア・コーク)や、言語ごとにリージョン分けされたパッケージなどが登場。マスカスタマイゼーションは起こっており、応答性や即時性があるパッケージは増え、大胆なキャンペンを打てるようになりました。これらにデジタルプリントがかかわっています。

アナログでのデザインサイクルは長かったのですが、デジタルでは一瞬、その場でプリントできます。
ナイキのカスタマイゼーション「NIKE BY YOU(ナイキバイユー)」は、フットウェアに好きな色とデザインを加えられます。ただし、これはまだ大量生産の一つで、もっと一人に一つのカスタマイズが必要と感じています。

ナイキではこの取り組みにあたり課題がありました。
デジタルプリントは高く「コスト」がかかること。また、デジタルは素材を選ぶプリントであり「アプリケーションを変える」ことが必要でした。さらに「アンファミリアインダストリー(なじみがない産業)」なので、デジタルのやり方に慣れていなかったのです。

ナイキは、デジタル革命により売り上げが上がり、コンシューマとの関係も好ましくなりました。今はコンシューマがデザインしてくれる「コンシューマ4.0」の時代だと感じます。さらにこの流れは強くなるでしょう。

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