大阪シーリング印刷と名古屋外国語大学　「つなげるポーチ」を商品化　福祉施設と連携 インド産フェアトレードコットンでグッズ制作

【2025年12月21日】大阪シーリング印刷と名古屋外国語大学、福祉施設が連携し、インド産フェアトレードコットンを使用した「つなげるポーチ」を商品化した。
構想から約1年をかけて完成させたもので、産学連携に福祉を加えた取り組みとして100個を製作した。

この取り組みは、インドで生産した衣料品や雑貨を日本市場に紹介するスバストラジャパンが進める産学連携プロジェクト「Stepping Stone」の一環である。
名古屋外国語大学の学生が企画立案やクラウドファンディングの運営、販売を担当し、さふらん生活園のアーティストがイラストを作成。スバストラジャパンは商品製作を、大阪シーリング印刷はラッピング用のシールとメッセージカードを、ヨナワールドはラッピング作業を担当した。

ポーチは、障がいのある人が携帯することの多い障がい者手帳の収納を想定して企画された。定期券や小物入れとしても使用できるサイズとし、鞄の中で探しやすいようカラビナを付けるなど、実用性にも配慮している。
デザインはインドをモチーフとし、インド象とヒンドゥー教の神ガネーシャを題材に、さふらん生活園のアーティストが描き下ろした。

学生からは、商品化までの過程で企業や福祉施設とのコミュニケーションに苦労しながらも、対面でのやり取りを重ねることで相互理解が深まったとの声が上がっている。大阪シーリング印刷の担当者は、学生の取り組みと同社のサステナビリティ方針が一致していた点を評価し、連携によって商品化が実現したことに意義があると述べた。

OSPグループは、環境配慮や社会・地域貢献を柱とするサステナビリティ方針を掲げており、今回の取り組みもその一環と位置付けている。

「つなげるポーチ」は税込3,500円。デザインはインド象とガネーシャの2種類で、サイズは縦100ミリ、幅135ミリ、奥行き5ミリ。名古屋外国語大学が運営するインスタグラムのダイレクトメッセージで注文を受け付けている。

大阪シーリング印刷
https://www.osp.co.jp/index.html