あけぼの印刷社　建設業の許可を取得　店頭販促物のデザインから施工まで一括対応へ　印刷業では茨城県初

【2025年9月1日】あけぼの印刷社は、茨城県から建設業の許可を取得した。
これにより、店頭販促物（ディスプレイ）のデザインから製造、施工・装飾までをワンストップで提供できる体制を整えた。
これらにより、納期短縮やコスト削減を可能にし、顧客への新たな価値提供につなげる。

同社はこれまで、商業印刷物のデザインから印刷、加工、出荷までを一貫して手掛けてきた。近年はウェブ制作やマーケティング支援にも領域を広げ、流通・量販店向けに販促支援を行っている。
なかでも店頭販促物は需要が拡大しているが、高所作業や防火・防炎対応など安全面の要件から、施工には建設業の許可を持つ専門業者が必要とされ、印刷会社単独での対応は難しかった。

今回、同社では4人が国家資格「2級建築施工管理技士」を取得。加えて建設業の許可を得たことで、500万円以上の内装仕上げ工事も請け負えるようになった。建設業許可を持つ印刷会社は全国的にも珍しく、茨城県内では初となる（同社調べ）。

これにより、デザインから印刷製造・加工、施工まで一括して受託でき、全体のリードタイム短縮や発注業務の効率化が可能となる。外注費や物流コストの圧縮により、分離発注に比べてリーズナブルな価格提供も見込めるという。

今後はパネルやタペストリー、ポスター、フロアシート、店内サイン、壁紙などの製作・施工を強化。建設業許可を生かしたサービス展開で、販促物の効果向上や顧客の販売機会拡大を支援していく方針だ。