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【レポート】紙加工屋さんのおもしろイベント「4Fes!(ヨンフェス)2017」を見に行ってみた!


【2017年5月1日】先週4月29日の土曜日、東京都江東区の大島で、ユニークなイベントが開催された。
紙加工フェスティバル「4Fes!(ヨンフェス)」は、紙の加工や製本で知られる篠原紙工が、年に1回開催している同社のお祭り的なイベント。

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印刷業界に縁のない人のために説明するが、篠原紙工が手掛けている製本や紙加工というのは、ちょうどいい大きさに印刷物を切ったり、カタログの形に折ったり、本の形に綴じたりといった仕事をする会社だ。
本を読む人でもあまり意識しないかもしれないかもしれないが、ただ印刷しただけでは印刷物ってかなり読みづらいので、この後加工と呼ばれる仕事は本当に重要なのだ。

「4Fes!(ヨンフェス)」は今回で3回目。普段は一般の人が見ることができない自社工場内部を開放し、これらの仕事について、物販やゲーム、ワークショップなどを交えて楽しく説明している。

というわけで、記者はこの「4Fes! 2017」を興味津々で見に行った。

 

他では見られない紙加工会社のイベント

場所は都営新宿線の大島駅(おおじま)を降りて、10分ほど歩いた場所。
周辺は住宅が多いが、町工場や企業などもあり、なかなか下町っぽさあふれる素敵な地域だ。

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駅からポテポテと歩いていくと、会場と思われる建物には「4Fes! 2017」とプリントされたオレンジ色のぼりが見え、すでに多くの人が集まっていた。

建物の前には、いきなりフォークリフトがおいてあり、撮影自由のPOPも。
幼児が乗って、パパが記念撮影中というほほえましいシーンが飛び込んできた。
印刷イベントというと、普通は印刷関係の人がどしどし来るイメージだが、こと「4Fes!」に関しては完全に地域に溶け込んだ楽しい休日イベントになっているようだ。

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工場の扉が全開にされており、中にはいきなり裁断機がドーン。
時間によって断裁機を使ったワークショップをやっているようで、紙を載せて整えるという体験イベントでは、「紙って意外と重い」という声が参加者から聞こえるなど、普段はなかなか体験できない(記者も体験したことがない)断裁工程をわかりやすく解説した。

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物販も、リングノートやメモ帳、便箋、ファイリングケースなど、同社の断裁機や抜き加工機、綴じ機で製作された商品が並び、ユニークな商品を割安に購入できることもあってか、飛ぶように売れていた。

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楽しいゲームやアトラクションもいっぱい

そして印刷や後加工をテーマにしたゲームやアトラクションも、たくさん行われていた。
さっそく記者は「メカタで本(ホ〜ン)! 」にチャレンジ。

このゲーム、天秤ばかりの片方には、やかんの中に何かおもりのようなものが入れられており、その重さと同じだけの本を反対側に乗せて釣り合ったら勝ちというもの。

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記者がためしたこのおもり、「広辞苑と同じぐらいだ!」
とひらめいた…が「いやもっと重かったはず」と「少年マガジン」も追加。
おりゃあ!と測ってみたところ、あえなく本の方が床にドシン。
記者の挑戦はあえなく失敗だった。

担当者によると「おもりを持ってすぐの感覚を大事にした方がいいです」とのこと、時が過ぎれば過ぎるほど、釣った魚や思い出は大きく、重くなるというのは、本当のようだ。

 

さらに2階では、さまざまな紙の加工機を展示。
折り機や綴じ機など、見ない人は一生見ることがない(当たり前か)機械をこの日は目にすることができるのだ。
記者もこの日は一般人のふりをして、機械についてあれこれ質問。
折り機は構造が複雑で、“完全文系”の記者には、絶対に発明できないものとあらためて痛感してしまった。

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記者が説明を聞いていると、若い女性や家族連れもその話に聞き入っているということがたびたびあり、本当に一般の方も多く来られていることに改めて感心した。
篠原紙工のネット(FacebookなどのSNS)での情報発信や、近隣へのお知らせといった、努力が垣間見える瞬間があちこちであった。

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面白かったアトラクションは、4階で行われた「レッツ梱包〜♪」。
印刷物にキャラメル包み(一般的な包み方でキャラメルやたばこのように端を折って止めるあの包み方)を施し出荷する作業を、篠原紙工の出荷の達人と競うものだ。
最初の競争には、男性、男の子、女性が参加。

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「レッツ梱包!」の掛け声でスタートし、あっという間に達人は一つ梱包を終えてしまう…が、ここでトラブル発生!
達人が「1個で終了」とレギュレーションを間違えて手を止めてしまった。
その間に、女性が猛烈に追い上げ、2個目に取り掛かる。気づいた達人も後を追うという壮絶なレース展開。
結果はなんと同着。
思わぬ刺客の出現に、会場に詰め掛けたギャラリーとスタッフがどよめいた。

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この女性、なんと梱包の経験者で「どおりで早くて、仕事がきれい」と達人と司会者がびっくり。
一発目からなかなかの盛り上がりを見せたアトラクションとなった。

アトラクションが行われた4階はコーヒーやビールなども提供しており、休日ということもあってか、ビール片手に観戦なんて人も現れた(記者は涙ながらに耐えた。仕事なんで)。

 

印刷業界の情報発信の参考に

とかく、外への発信力が弱いといわれる印刷業界。
業界団体のイベントなどでも、内輪だけの盛り上がりで終わってしまうことがあり、意味がないと感じる行事も多い。
しかし、一企業が企画したこのイベントには、28日の前夜祭もあわせて約400人が訪れたという。

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やり方を考えれば、まだまだ世の中に楽しい情報を伝えていけると、あらためて思い知らされた「4Fes!2017」だった。
来年もおそらく開催されるとのことで、今から次回が楽しみだ。

ホントすごい!篠原工業さん!
来年もがんばって~!

おしまい!


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