【2026年10月15日】小森コーポレーション(東京都墨田区)は、パスポート製造に求められる技術と製造プロセスを一冊に集約したパスポートサンプル「KOMORIハウスパスポート」を制作した。

このサンプルは同社が60年以上培ってきたセキュリティー印刷の技術と知見を共有し、関連企業や機関との新たな協業機会を創出することが目的で、実際の旅券ではない。
デザインはJURA、データページ加工・製本・個人情報のレーザー印字はHungarian Banknote Printing Companyが担当した。素材や技術には、Covestroのポリカーボネート材料、DIPAのセキュリティー用紙、SICPAのセキュリティーインキ技術を使っている。デザインテーマは「ENSŌ(円相)」と「IKIGAI(生きがい)」で、折り鶴や禅庭園、水の流れ、印鑑など日本文化に着想を得た要素を取り入れた。
微細な文字や複雑な模様を含む査証ページには、12ユニット構成の両面オフセット枚葉印刷機「CURRENCY LC1232」を使用した。
表裏の見当精度が求められるシースルーマークや多色刷りをワンパスで印刷し、ウェットオフセットによるマイクロテキストや細線文字、ドライオフセットによる印章モチーフも再現している。
データページには、UVインクジェットデジタル印刷機「J-throne 29」でパスポート番号と可変情報を紐付けて印刷した。桜のデザインに目視では確認できない情報を1冊ごとに埋め込み、スマートフォンの専用アプリで読み取るとパスポート番号との照合ができる。
中表紙には凹版印刷による4色印刷とエンボス加工を施し、触覚でも識別できる要素を取り入れた。
印刷工程では、可視光・UV・IRに対応するKOMORIのインライン検査システムで、紙ページとポリカーボネート製データページの品質をリアルタイムで検査する。シート単位のトレーサビリティにより、生産から検査まで一貫した品質保証を支える。
小森コーポレーション
https://www.komori.com
Copyright © 2026 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.