【2026年6月4日】ラベル・パッケージ市場調査会社のAWA(Alexander Watson Associates)はこのほど、「Pressure-sensitive Label Market Report 2026(粘着ラベル市場レポート2026)」「In-mold Label Market Report 2026(インモールドラベル市場レポート2026)」など最新の市場調査レポートを発刊した。

2025年の世界粘着ラベル市場
同社によると、2025年の世界粘着ラベル市場は前年比2.5%成長だった。2024年はサプライチェーン全体で積み上がっていた過剰在庫の解消が進んだことで市場が大きく回復したが、2025年はそれに続く安定成長の局面に入ったとしている。特に2025年後半には需要がやや強含みで推移した。
地域別ではアジアが世界最大の粘着ラベル市場となり、欧州、北米が続く構図に変化はなかった。

2025年世界のインモールドラベル市場
一方、インモールドラベル(IML)市場では欧州が世界市場の56%を占め最大市場となった。欧州では射出成形向けのIML-IM方式が主流となっている。インモールドラベルとは、プラスチック容器の成形と同時にラベルを貼り付け、容器とラベルを一体化させる技術。一体で成形されるため、水や薬剤に強く、洗剤やシャンプーなどのヘアケア製品などで多く採用されている。
北米は世界市場の22%を占め、中空の容器にラベルを貼り付ける押出ブロー成形向けの「IML-EB技術」が中心だが、今後は容器の成形と同時にラベルも貼り付ける「IML-IM方式」による成長余地が大きいと分析している。
アジア市場は世界シェア13%にとどまった。インモールドラベル導入に必要なバリューチェーン構築が課題とされる一方、新たな成形技術への投資が進んでおり、市場拡大に向けた環境整備が進んでいるという。
南米市場は世界全体の5%規模で、アフリカ・中東市場とともに発展途上段階にある。ただし中東やアフリカではIML-EB技術の成長可能性が高いとみられている。
AWAは、世界のインモールドラベル市場が2025年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)2.3%で拡大すると予測している。

アジアからの輸入は?
また、同社はアジアから欧州・北米への輸出増加がラベル市場へ与える影響を分析した「AWAreness Report Global Influx: Analyzing the Impact of Overseas Imports on North America and Europe 2026」も発刊している。
同レポートでは、中国をはじめとするアジア地域からの低価格ラベル製品の流入によって、欧米メーカーが価格競争圧力に直面している現状を分析。サプライチェーンや流通構造の変化に加え、欧米企業が高付加価値分野であるインテリジェントラベルや高機能パッケージへの投資を強化している点にも注目している。
ラベル業界では近年、環境対応やデジタル印刷の普及に加え、RFIDやスマートラベルなどの高機能化が進んでおり、地域ごとの競争環境にも変化が生じている。今回のレポートは、今後の市場動向や事業戦略を検討する上での基礎資料として注目される。
なおAWAは6月17日(水)にインモールドラベル市場をテーマとしたオンラインセミナー「AWAVirtual IMLCON 2026」を開催するほか、6月4日(木)には中国製低価格製品の流入や中東情勢をテーマにしたウェビナーも予定している。
※データの出展はすべてAWA
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