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京セラDSJと東急電鉄 音声をリアルタイムで表示するシステムを活用 多言語運行情報提供を開始


【2025年11月7日】京セラドキュメントソリューションズジャパン(京セラDSJ)は、音声をリアルタイムに文字化する字幕表示システム「Cotopat Mobile」をカスタマイズし、鉄道運行情報をサイネージに表示する「多様な文字情報提供サービス」を東急電鉄と共同開発した。
運用は11月10日から。

東急電鉄では、これまで悪天候や事故によるダイヤ乱れが発生した際、「東急線運行情報メール」や「駅係員による構内放送」により情報提供を行ってきた。しかし、音声放送や日本語中心の情報では、外国人や聴覚障がいのある利用者への伝達が十分ではなかった。

訪日外国人の増加に加え、来年11月15日から東京で初開催される「東京2025デフリンピック」では、多数の関係者や観客が訪れる見込みとなっている。これを踏まえ、東急電鉄は多様な利用者への情報提供環境の整備を進めている。

新システムでは、「Cotopat Mobile」にサイネージ連携機能を追加し、「東急線運行情報メール」の内容や駅係員の放送音声を文字情報に変換して駅構内のサイネージモニターに表示。外国人や聴覚障がいのある利用者にもリアルタイムで運行情報を伝える。さらに、発話が困難な利用者との筆談内容を自動翻訳する機能も搭載し、円滑なコミュニケーションを支援する。

設置箇所は、東横線・田園都市線の渋谷駅(ハチ公改札口、宮益坂中央改札口)、田園都市線駒沢大学駅、大井町線大井町駅、池上線・東急多摩川線の蒲田駅。いずれもデフリンピック競技会場へのアクセス拠点となる駅である。

京セラDSJでは、Cotopatシリーズのカスタマイズを通じて、意思疎通が難しい場面における情報格差の解消を目指し、誰もが安心して過ごせる社会の実現に貢献するとしている。

 

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