大日本印刷ら　名古屋市で新デジタル案内板　新路面公共交通システム「SRT」導入に向け実験

【2023年9月26日】大日本印刷（DNP）と中央復建コンサルタンツ（CFK）はこのほど、愛知県名古屋市が進めている新たな路面公共交通システムSRT（Smart Roadway Transit）の導入に向けた社会実験に参画する。

この実験では9月16日～11月30日（木）まで、名古屋市広小路通のバス停2カ所（納屋橋・広小路本町）を「なごまちテラス」として暫定的に整備。
デジタル案内板「DNPモビリティポート」を設置し、周辺の見どころやイベントなどの情報を表示する。また、休憩できる施設も整備し、沿道と連携したイベントも開催する。
これらにより、バスの乗降のしやすさ（正着性）やまちの回遊拠点としての機能、一般交通（自動車・自転車等）への影響を検証する。

名古屋市は、2026年開催のアジア大会や2027年度予定のリニア中央新幹線開業に向けて新たな路面公共交通システムSRTの導入を検討している。
SRTは、名古屋駅・栄・名古屋城・大須など、都心地域をつないで人々の回遊性を高め、面として賑わいを拡大する新たな都市のシステム。スマート（Smart）、路面（Roadway）移動手段（Transit）という特性を「SRT」の名称で表している。

同実験で設置する情報機器「DNPモビリティポート」は、SNSと連動した新しいデジタルマップ「DNP MAPベース地域情報発信プラットフォーム」を活用。沿道のイベントや近隣の施設と連動した情報を提供し、回遊性の向上と周辺の賑わいづくりを支援する。

また、DNPモビリティポートに格納した「アドインテAI Beacon」3で、スマートフォンのWi-Fi／BLE（Bluetooth Low Energy）接続を活用した人流回遊データを取得し、分析も予定している。

DNPモビリティポート
https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10162665_1567.html

DNP MAPベース地域情報発信プラットフォーム
https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10162666_1567.html

アドインテAI Beacon
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10160841_1587.html