全国グラビア協同組合連合会　東京・紀尾井町のホテルニューオータニ「翔の間」で第55回通常総会

【2025年6月17日】全国グラビア協同組合連合会は6月13日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ「翔の間」で「第55回通常総会」を開催した。
出席者は、8単組21名中、本人出席17名、委任状出席4名の計21名。

開会に先立ち、田口薫会長（大日本パックェージ）が挨拶に立ち、「当業界はサプライチェーンの要である。利益確保や人手不足、老朽設備などの課題を自分事として捉え、業界全体で変革を進める必要がある。デフレマインドにとらわれた価格設定では、突然の廃業リスクを防げない。業界全体の持続性を見据えた経営と、外国人制度を含む人材確保策への対応が急務だ」と述べ、業界の将来に向けたリーダーシップの発揮を呼びかけた。

続いて、議長に就任した石井純副会長（関東プラスチック印刷協組理事長、多漣堂）の進行のもと、第1号から第4号議案までが審議され、すべて原案通り可決。任期満了に伴う役員改選では、指名推薦により理事21名、監事2名が選出された。

2025年度（令和7年）の事業活動方針は以下の通り。
1．特定技能・育成就労制度の受入体制の整備と技能実習評価試験体制の拡充
2．省エネ、省資源、プラスチック資源循環への対応
3．日印産連および関係省庁との連携強化による経済支援策や取引是正への迅速対応
4．SDGsおよびカーボンニュートラル社会への貢献
5．会員および賛助会員の増強
6．関連業界団体との連携強化と日印産連への積極参加
7．青年部の育成と拡大
8．機関誌「GPJAPAN」の充実、広告獲得・拡販推進
9．ホームページ運用による広報強化
10．消防法、有機溶剤中毒予防規則、改正法令等の周知と遵守の推進

さらに午後2時10分からは第1回理事会を開催し、新役員を後述の通り満場一致で選任した（敬称略）。

また、今回の総会をもって、竹下晋司氏（関西グラビア協同組合）、賀谷真尚氏（北陸グラビア協同組合）、袖山髙明氏（全グラ）が退任した。
竹下氏は全国青年部の立ち上げや制度運用を通じた功績を振り返りつつ、今後も制度確立まで関与を続ける意向を示した。賀谷氏は34年間にわたる参加と情報の重要性を強調し、業界視野の拡大に寄与できたとの感謝を述べた。袖山氏は約4年間の在任を振り返り、今後も特定技能制度担当顧問として引き続き協力していくと表明した。

午後3時30分からは、会場を同ホテル「悠の間」に移し、組合員や賛助会員ら68名が参加して懇親会を開催。田口会長は冒頭、「グラビア製品の価値を認めてもらう努力が必要。業界は今後も存続可能であり、しっかりと経営すれば未来は開ける」と語った。

来賓として印刷インキ工業会の上野吉昭会長（サカタインクス）が挨拶したほか、杉山副会長（富士特殊紙業）の乾杯で歓談に入り、若狭副会長（北海サンコー）の関東一本締めで閉会した。

新役員

【会長】
田口薫（大日本パックェージ）

【副会長】
安永研二（東包印刷）
石井純（多漣堂）
杉山真一郎（富士特殊紙業）
母里圭太郎（平野屋物産）
若狭博徳（北海サンコー）
山下雅稔（巧芸社）

【専務理事】
下田幸二（全グラ）

【理事】
吉原宗彦（東京加工紙）
川田雄治（トーホー加工）
東勇一（トーショー）
市村清一（ダイトー）
佐伯陽子（佐伯紙工所）
大野寿之（極東高分子）
浮田信也（大和産業）
奥田拓己（北四国グラビア印刷）
高桑真樹（ダイドー）
田中規貴（淀川加工印刷）
賀谷壮佑（賀谷セロファン）
織田憲三（アートパックス）
中村政晃（三裕商会）

【監事】
橋本章（橋本セロファン印刷）
小室敏明（墨田ポリ印刷所）