DNPの焼付印刷アルミパネル「Artellion」　台湾の複合商業施設KUMA TOWERで初採用

【2025年12月5日】大日本印刷（DNP）は、焼付印刷アルミパネル「Artellion」の海外での採用件数が増えており、グローバル展開を加速している。
このほど、台湾・台中で建設が進む複合商業施設「KUMA TOWER」に同パネルが採用されることが決まった。台湾での採用は初めてとなる。

「KUMA TOWER」は、隈研吾氏が設計する施設で、「高層ビルに自然の要素を取り入れ、都市景観を豊かにする」ことを主題としている。
外観は豊かな植栽と木目を基調としており、人工と自然が交わる意匠が特徴である。今回、木材や金属の質感を再現でき、軽量で耐久性を持つ「Artellion」が外装材として選定された。

採用にあたっては、実物に近い木・金属調の表現が可能である点や、色調を設計者の意図に合わせて調整できる点が評価された。KUMA TOWERでは明るい木目調と金属処理の質感を組み合わせた仕上げが使用される。

同パネルは、屋外において傷や剥離に強く、長期間にわたり外観を維持できる耐候性を備える。加えて、カット加工や曲げ加工など多様な成形に対応でき、軽量パネルのため躯体への負荷も小さい。施工性の面でも利点があることから、海外の建築案件で導入が広がっている。

DNPは国内では「アートテック」として展開し、北米を中心に海外市場では「Artellion」として展開を進めている。北米や国内で積み上げた実績に加え、アジアでの採用も増えており、今回の台湾案件もその一例となる。
同社は今後も「まだ誰も見たことのないランドスケープを作る」というブランドコンセプトのもと、海外での展開を強化するとしている。

Artellion
https://livingspace.dnp.co.jp/en/arttec/products/index.html

アートテック
https://livingspace.dnp.co.jp/arttec/index.html

KUMA TOWER
https://kumatower.greatbuilding.com.tw/