【2018年8月28日】エプソンは9月11日から、商業·産業向け大判インクジェットプリンタ(IJP)「SureColor」の水性顔料4色タイプの 3シリーズ12モデルをリニューアルし、順次発売する。
リニューアル発売されるのは、「エントリーシリーズ」「スタンダードシリーズ」「ハイパフォーマンスシリーズ」の全製品。
「エントリーシリーズ」は、A1プラスサイズIJPとしては最小クラスの設置面積を実現。
「スタンダードシリーズ」は、CADやポスターをより高速で印刷でき、学校向け。
「ハイパフォーマンスシリーズ」は、高速·高品質印刷に加えてダブルロールモデルや大判複合機など豊富なラインアップしている。
いずれも顔料インクを採用しており、水濡れや色あせに強く、屋外用途でも使用できる。
「エントリーシリーズ」の「SC-3150N」は、省スペース・軽量設計。設置面積0.49㎡、本体重量27kgと最小クラスのため、事務用デスクにも載せられるほど小さい。
オートシートフィーダーを搭載しているため、A4やA3サイズの枚葉出力がロール紙との切り替えなしで可能。
「SureColorSC-T3150」
「スタンダードシリーズ」は、出力が高速でCAD図面A1サイズでは「ISC-T3450」が約25秒、「SC-T5450」が約22秒でできる。
「ハイパフォーマンスシリーズ」は、POP・ポスターを高品質に出力可能。用紙の種類に合わせて切り替え可能な 2 種類のブラックインク(フォトブラック、マットブラック)を搭載しており、CAD 図面だけでなく POP やポスターなど幅広い用途で活用できる。
ダブルロールモデルや大判スキャナーを組合せた複合機など、豊富なラインアップを用意している。
「SureColorSC-T7255」
同社は8月28日、東京都新宿区のエプソン販売本社で、記者発表を開催した。
記者発表では、水性顔料タイプのIJPの市場について、80%以上が4色機としており、この市場向けに製品を投入。現在、キヤノン、HPにつづいて3位の同社シェアを「トップまで押し上げたい」としている。
「SC-Tシリーズ」は今後1年間の販売台数は1万台。
記者発表でのコメントは以下の通り。
セイコーエプソン執行役員プリンティングソリューションズ事業部
五十嵐人志副事業部長
「当社の根幹はマイクロピエゾ技術を磨き、高生産性と循環型の印刷環境を実現する。新製品はフォト市場で培った高画質をSOHO市場で生かすもの」
セイコーエプソン プリンティングソリューションズ事業部P企画設計部
西澤敦課長
「SureCollarTシリーズは12年から投入したが、さまざまな課題があった。課題は普及価格がない、SOHOは狭小スペース、思った印刷結果が出ない、使い勝手が悪い、設置環境と廃棄物などがあったが、これらを解決した製品に仕上げた」
エプソン販売取締役特販営業
吉崎宏典本部長
「エプソンの水性顔料IJPは8世代目となり、これまで約13万台を販売してきた。市場では、圧倒的に4色機が多く8割。当社は業界3位のシェアだが、4色機が弱く19%しか持っていなかった。ここに強力な商品群を投入し、トップシェアを目指したい」
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